ゼロの視点
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2003年06月12日(木) 親族会合

 朝から、母と夫と一緒に、まず高尾にある父の墓参り。梅雨入りしたせいで、小雨が終始パラツキ、湿度も高い。ああ、一番日本で私が嫌いな季節に突入してしまったっ!!。

 父の霊園は東京都が管理している、巨大なところ。墓石もすべて同じカタチである意味、ちょっと奇妙だ。絶対、夫はこれを見て驚くだろうなあ、と思っていたら、案の定、感動している。よくぞここまで統一された霊園、ッという感じで、ガイジンから見た整然とした日本のイメージに拍車をかけるのだろう、きっと・・・・・・。そんなわけで、さっそく墓場の写真を取りまくる夫であった。

 その後甲州街道をのんびりと新宿方面へ走っていき、母の妹N宅へ。本日は久々に母方の一族が、ここに集合する。N夫妻の好意によって、私たちが里帰りしていることもあって、こういった会合が催されることになったのだ。私たちは、フランスからわざわざ担いできたシャンパン等をみやげに持っていく。

 私たちが一番乗りだったが、そのうちチラホラとメンバーが集まり始めた。夫は「こんばんは」と真面目に言っていたつもりだったらしいが、彼の口から出た言葉はことごとく「おはようございます」だったので、必然的にみんなの笑いを誘う。そして、気がつくと、全員が喋りたいことを喋るという、いつもの賑やかという言葉をはるかに通り越した、ウルサイ会合になっている(汗)。

 もう、こうなるとわたしゃ、全然通訳することが不可能だ。話が飛ぶ、誰も人の話を聞かず喋りつづける、そして、突然みんながゲラゲラ笑い出すということが、物凄いスピードで繰り広げられる。私もついつい参加してしまい、あ、これ面白いから夫に通訳してあげようと思うのだが、すでに話題が変わっていて、結局次の話題にまたクビを突っ込んでしまうアリ様。

 フランスで、初めて夫の親族の会合に出席したとき、全然彼らの話題がわからず、夫の通訳だけを頼りにしていた時の記憶が蘇る。ひどく、長く、退屈に感じたものだったが、こうやって自分が通訳する立場に改めてなってみると、その不可能性を感じざるをえない。

 掘り炬燵式(もちろん電気はついてないが)になっているところじゃないと座れない夫。しかし、一番賑やかな女性陣の席は、夫から一番遠いところで掘り炬燵ではなく、ただの座布団。仲間に入りたいけれど、入れないジレンマ(笑)。

 母の妹Nの夫Mと、いとこのH嬢の夫H、そして夫の3人だけの夫に対して、女性は8人。もちろんウルサイのは女性陣。夫は以前、日本語で四苦八苦して書いた私の悪口の紙をみんなに見せて、突然男性陣、殊にH嬢の夫Hの共感を得ていた。夫H曰く「これはゼロじゃなくて、ボクの妻のことだっ!!」と。

 ま、きっとミナ、似たり寄ったりなのだろう?!?!?!。

 しかし、ミナが美味しそうに酒を飲んでいるのを目の前に、クルマの運転を考慮して、ただの一滴すら酒が飲めなかったのは辛かった・・・・。ゆえに帰宅した途端、一人で酒盛りしたのは言うまでもない。

 法律が改正されたおかげで、飲酒運転したら、そこに居合わせた人間までも莫大な罰金を取られるようになってしまった日本・・・・。もしこんなことをフランスでやったら、ほとんどの人が破産するころだろう。

 


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