ゼロの視点
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2003年06月21日(土) 奇跡だっ!!

 義弟Jの息子Rが、試験に合格したとのこと。それに伴い、その作品を学校に見にきたついでに、一緒にランチでもしようとお誘いだったので、出かけていく。

 学校へ出向くと、いつもは無愛想な息子Rは、さすがに物凄く重要な試験に合格した直後ゆえ、今までに見たことのない愛想のよさ。あまり嬉しそうなので、こっちまでつられてしまうほど。全校で5番という成績をゲットした彼の作品は、予想以上に出来がよくて、これまだビックリ。

 それ以上に義弟Jのホッとして、嬉しそうな姿を見て、わしらはこれまでどのくらい家族中で、この試験結果の日までをやきもきして過ごしてきたか?、というのをヒシヒシを感じた。義弟家族にとっては、この日は忘れられないものになるのだろう。おめでとうっ!!。

 義弟夫婦とブラッスリーでランチしたあと、わしらは一路カルチェ・ラタン、夫が敬愛してやまないHenri ADAMCZEWSKIとその仲間達の講演会へ。フランスにおける英語教育の改革者としても有名なADAMCZEWSKI。しかし、時に理論的すぎ異端者扱いされ、ノーベル賞受賞を逃し、教育機関とまっこうから戦い続けて本日までにいたる。ゆえに、本日はADAMCZEWSKIの信奉者の集いといってもいいもの。また、ADAMCZEWSKIの後継者であるGが、これらの改革を詰め込んだ教科書をとうとう作ることに成功し、その出版記念会ともいえる会合でもあった。

 面白い講演会だったものの、私の一番の興味あるものではないので、途中しばしば“なくしてしまった私の財布”について考えてしまい、一人で落ち込んでいた(泣笑)。

 その後は、本日6月21日は“Fête de la musique ”で、街中に溢れる音楽の洪水に身を浸しながら、財布を買いに行く。これ以上なくしてしまった財布のことを考えていても、落ち込むだけなので、思い切って新しい財布を買ってしまおうと思ったからだ。ということで、夫の財布からで、私の新しい財布を購入。メルシー。

 シャトレでは、中国の法輪劫デモンストレーションが行われていて、冷やかし半分で見学。“中国を追われた法輪劫、SOS!!”という垂れ幕が印象的だった。


 てきとーに街中をブラブラしたあと、早々と家に戻る。というのも、講演会の後、調子にのって二人してたくさんの本を買い込んでしまったため、動くに動けず、とりあえず荷物を家に置いてから、また出かけようと思ったからだ。
本日も暑い日だったので、シャワーでもと思い、浴室に入ると、夫が素っ頓狂な声を出している。


何事か?。



 それは一昨日前に私が財布を置いてきてしまったタクシーの運転手からだったっ!!。事情がわかると、私も素っ頓狂な声を出して驚く。タクシーの運転手は、財布の中にあった身分証明書から住所を調べ、わさわざ我が家に私の財布を届けてくれたのであったっ!!。


 もう、言葉にならないほどの感激。あいにく、私はシャワーの下で素っ裸だったので、運転手のところへは駆けつけられなかったが、その代わりに夫が運転手をもてなし、謝礼を渡し、お礼の言葉を述べておいてもらった。財布の中身もすべてそのままだった。

 “どうせParisだから、財布なんか戻ってこない”なんて思っていた私や、周囲の者だったが、なんと、なんと、財布が戻ってきたのだ!!!!!。数ヶ月まえ、ロンドンでスリにあったのにも関わらず、現金は消えたものの、それ以外の財布とその中身が不思議に私の手元に戻ってくるということがあったが、今回は、現金も消えずに、また再び私の手元に戻ってきた・・・・・。



 あんまり嬉しくなったので、疲れも吹っ飛び、パワーも200%フル回転しはじめ、99%行くつもりはなかったパーティーに行くことにした。久しぶりに会う面々と楽しんでいるうちに、すっかり夜も明け、帰宅したのは午前6時半だった。


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