ゼロの視点
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2003年06月20日(金)

 昨日は、仕事と遊びでいい気になってあちこちを駆けずり回って、最後はかなーーりヨッパラって明け方に帰宅した私ゆえ、なんとなく二日酔い。

 ボーっとしながらも自宅で、昨日T氏からいただいた膨大な資料などを読み耽っていた。夕方になり、“そろそろ買い物でも行くかっ!”と出かける準備をし始めると、財布が見当たらない。

 どこに置いたんだっけ?、と思い、焦りもせずに探すが、本当に見つからない・・・・。だんだんと焦ってくる。ただでも暑いのに、焦り出したせいか、もっと体温があがり、汗が垂れてくる。探し方もだんだん荒っぽくなってくるし、私の形相もいつのまにか変わっている。

 ないっ!!。やべえ・・・・・・・・。


 家中をくまなく探しても、財布は見つからなかった。昨日最後に自分の財布を触った瞬間はよく覚えている。そう、それはタクシーの中だ。それ以後、一度も財布を見てないという事実を認めたくなかったが、どうやら、そういうことらしい・・・・・。

 私の愛用の財布。中には滞在許可証やら、銀行のカードなどてんこ盛り。藁をも掴む思いで会社にいる夫に電話してみる。というのも、彼は時に、私の鍵等を、出勤前のバタバタで間違えて会社に持っていってしまうということを何度もしているからだ。しかし、結果はシロ。

 本当に、私は財布をタクシーの中に、置いてきてしまったらしい・・・。


 銀行へ電話して、カードを止めてもらい、その後近くの警察へ行って、身分証明書の紛失届けを発行してもらう。

 窓口で紛失手続きをしていると、私の隣に血相を変えた中年の白人男性がやってきた。そして切羽詰った様子で自分の状況を警官に語り始める。ついつい財布を無くし切羽詰っているはずの私の耳もダンボになる。

男性は「私は現在離婚調停中のモノです。妻は家を出て調停中は別のところに住んでいますが、さっき仕事を終えて自宅に戻ると、貴重品などが全部消えているんですよっ!!。これは全部、妻の仕業です。なので、盗難の手続きをお願いします。妻は盗人なんですよっ!!!!。」

と、チカラいっぱい語っていた。このような訴えを聞いていると、“ヨッパラっていい気になってたら、お財布タクシーに置いてきちゃいました”等と訴えている自分が、妙に恥ずかしくなった。


 盗難届を書いている警察官が、私にその書類に住所や、署名などをするようにその紙とボールペンを渡してきた。言われたとおり、しょんぼりと空欄を埋める作業を黙々としていると、その警官が、そこを偶然通りかかった同僚の警官に突然、「ボールペン返せっ!!、泥棒っ」と怒鳴り始めた。同僚警官は、「ぼくじゃないよ」と、すっとぼけている。

でも、私の担当警官は「朝には5本あったボールペンが、君がここをココを通りかかるたびに、一本ずつ消えていくのを、ぼくは知っているんだぞ!!」

すると、同僚警官「あ、そんなの気のせいなんじゃないの?」
担当警官「違う、おまけが盗んだんだ!。返せ、ぼくのボールペン、この泥棒ヤロウっ!!」


 こんなやり取りを聞いているうちに、財布を酔っ払ってなくしたことに対する羞恥心は消えてしまった(笑)。

 


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