ゼロの視点
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2003年08月07日(木) 一族集合

 8月6日の夜8時過ぎのTGVでレンヌの姑宅へ。午前中から一足早くレンヌ入りしている夫に合流。モンパルナス駅を急いで歩き、TGVの所定の座席に座るまでに、もう汗ダラダラ。猛烈に暑い。

 TGVもやっと発車し、ようやく汗が止まった頃、今度は、非常に非常識な夫婦と3人の子供達がギャーギャー騒ぎ出した。2時間のTGVの移動中に読もうと、キオスクで買い込んだ雑誌が一向に読めないほどウルサイ。おまけに、禁煙車両なのに、妻のほうはタバコを吸っている。ギスギスと痩せ、子供が騒ぐとぶん殴る母親・・・・。殴られた子供はもっと激しく騒ぎ、その反応にイライラした母親が怒鳴り散らす。

 久しぶりに遭遇した、ことごとく非常識な一家。言葉遣いも笑えるほどすざまじい。無教養だな、この両親・・・・、と誰もが思ったことだと思う。あんまり非常識すぎて、誰も注意する気にすらなっていないのが、各座席から聞こえる小声での不満で聞き取れる。そうか、みんなも同じなのね・・・・、と。

 とはいえ、なんとか2時間ムカムカしながらも凌いで、どうにか姑宅へ到着。夜10時半過ぎだというのに、私の到着にあわせてまだディナーと始めていない、夫と姑。内心、「食事はさっさと二人でしておいてくれっ!!、といったじゃないかっ!!」とまたまたムカムカするものの、ここはぐっと抑えて、お付き合いで、食事を一緒にする。TGV内でサンドイッチをバッチリ食った後だというのに・・・・(涙)。

 さて、本日。昼過ぎにクルマで、義弟の別荘へ移動。義弟宅で、姑の80歳の盛大な誕生会が開かれるのだが、実際にそこまで移動するために運転するのはわが姑。これがまたスゴイ運転をするのだ。少しでも遅いクルマの出くわすと、ビュンビュン抜きまくる。そして、少しでもクルマがいなくなると、平気で二車線を跨いでいたりするから、冷や汗ものだ。ああ、このまま、もしかしたら姑と夫と私の三人が一緒に事故死するのかな?!?!?!、と思いつつ、面倒くさいので、そのまま現実逃避。45分間のサスペンスだった。

 なんとか義弟の別荘に到着すると、続々と一族のメンバーがやってくる。城と皮肉タップリに呼ばれている義弟宅とその庭園は、巨大な敷地。夫とは違って働きものの、弟は、その巨大な庭園を利用して、色々とセッティングをしていた。頭の下がる思いだ。

 気持ちよい天気の中、庭園での長いランチがスタート。それぞれの人が、それぞれの立場で一触即発で喧嘩になってもおかしくなかったはずなのに、今回は夜の8時に現場を立ち去るまで、何も気まずいことが発生しなかった。本当に驚きだ(笑)。笑顔が耐えぬ会合となり、めでたし、めでたし。

 こんなにうまくいくと、もうちょっとこの理想的な天候のレンヌに残っていたい衝動に駆られるのだが、とはいえ、仕事がまだ強烈に残っているので、夫を残し、夜9時のTGVで一人でパリに戻る。駅まで、夫と姑が見送りに着てくれたのだが、アットホームな感覚で一日を過ごしたせいか、あれほどレンヌにクルマでは、“クソババア、死んでしまえっ!!”などと心の中で何度も呟いていた私だが、別れるのが惜しくなってしまったほどだ。

 帰りのTGVの中でつくづく思ったが、私と姑の関係というのは、よくも悪くも、非常に濃いのね・・・・、ということ。これじゃ、夫もついて来られないわけだな(苦笑)。きっと今ごろ、夫が胸をなでおろしている頃だろう。そのくらい、ものすごく仲良くなったと思ったら、猛烈に喧嘩が勝手に始まる私たちゆえ、最悪のことを想像していたと思われる夫の心境が、手に取るように想像できる(笑)。
 

 ところで、昨日レンヌに到着してから気付いたことだが、パリより蒸し暑くないのだ。本当に気持ちがよい気候。確かに本日の新聞を読むと、今日は過ごし易いとの記述があったが、それにしても、本当に気候が違う。先ほど、パリに夜の11時過ぎに戻った時には、また例のムッとする暑さに驚いたほど。光化学スモッグの影響なのか知らないが、とにかく、パリの空気の悪さと、暑さにウンザリしてしまった。

 ああ、また単調で厳しい仕事だけの夏が復活するんだな・・・・・(涙)。
 


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