ゼロの視点
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2003年09月18日(木) 売り言葉に買い言葉地獄からの脱出

 最近、喧嘩が立て続けな私たち夫婦。夏の長期バカンスで夫が家にいたのが何もかもの発端。どこか自分の時間を取れなかった不満というのが身体中に燻っており、それがひょんなキッカケで喧嘩に発展する。

 夫のほうは、自分の家なのに、妻に鬱陶しがられるという事態(ま、自分が夫の立場にたてば、ムカツクのだろう)に、余計私に話し掛けてくるから、悪循環。

 とはいえ、もう本当に口喧嘩はこりごりと思う私。キレた割にここのところサッと喧嘩を止めて、夫を放置するようになったので、これにも彼は驚いている様子。

 でもね・・・・・・、腹の中は怒りの炎が燃えている。そんなところでPCに向かったとしても、仕事になるはずがない。ええい、腹の中のことを全部書き出して手紙にしてやるっ!!、と思い、書き始める。おもしろいことに、仕事よりはかどる。スラスラと書いちゃったりしている自分に、びっくり(笑)。アイデア噴き出だしてくるのだ、それも勝手に。

 夏の間、夫はちょっと会社の上司と揉めていて、その上司宛てに書き留めで数度苦情の手紙を書いた。まさか上司の方は、そこまでご丁寧に、色々と夫が紙面で反論してくるとは思っていなかったこともあり、現在のところ大きく上司の成績をダウンさせることに成功。いうならば夫の書留手紙は、爆弾だったというわけ。

 手紙作成には、友人弁護士らなどと一緒に私も参加したゆえ、すっかり文調などを覚えてしまった。そして、今回夫に、同じスタイルと文調にて苦情を手紙を書くことにした。

 手紙で相手をやっつける方法が成功して得意になっている夫が、今度は同じ手法でやっつけられるという皮肉。机の上にそうっと置いておいた手紙を発見した夫は、「なんじゃこりゃ、たまらん、くそっ」と独り言を吐いている。

 さて翌日、夫は上司の真似をして、きちんと文書で自分の意見を伝えてきた。お互い、なるべく高貴な言葉や表現を使用しながらの書面での喧嘩というのは、ある意味おもしろい。同時に腹もたつが、口喧嘩よりエネルギーを消費しない。また、逸脱しないので、要点をきっちりと掻い摘むことができるところがいい。

 しかしまだ、夫の返信にまだ腹が立っていたので、第二弾を執筆(笑)。さすがに、ただの非難・罵倒とは違って、様々な例えを使って書いた成果があって、夫のほうも折れたというか、とりあえず怒りが静まり、妙に納得していたようだ。

 私のほうは、久しぶりに“書く”という作業を通して、書き始めには想像もつかなかった次元(ちょっと大げさだが、ようは悟りみたいなもの)に行き着く経験を味わい、一人で嬉しくなってしまった。



 このくらい、楽しんで仕事ができるといいのだが・・・・・(涙)。



 とはいえ、これからは、もし喧嘩になったとしても、この方法を用いていこうと心に誓ったゼロでした。


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