ゼロの視点
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2003年10月27日(月) 二面性

2000年の初めに一度だけ会ったことのあった夫婦の話。この夫婦、フランス人夫J33歳、中国人妻M28歳で、妻は夫にベタぼれで、夫は毎日ナンパしないではいられないという性質。この隣人が私の友人Aだ。

 友人Aは、隣人ということもあって、よく家族ぐるみでつきあっていた。なにしろ、Aは女で一つで二人の子供を育てているので、彼女の仕事が大変な時、JやMに時間があると子供を預かってもらっていたりもしていた。

 さて、この夫Jは大変な曲者。表面的にはいたっていい男。鍛えぬかれた体に、甘いマスク&声で、かたっぱしから“アジア人女性だけ”(特に中国人専門)をナンパしていく。妻のMは、彼と結婚するまえはビザなしでフランスに住んでいたので、彼に結婚してもらってようやくビザが出たという関係でもあった。

 夫Jは、ナンパするたびに「ボクは結婚しているけれど、妻にビザをあげたいという一心だけ。だからそこに愛はない」と語りつづける。そんな彼は、また新しい中国人女性をナンパした。そして、彼女と結婚するために、妻Mと離婚。

 私はここまでの話はAを通して知っていたが、つい最近ショッキングな話が入ってきた。

 Jは新しい中国人と暮らしながらも、前妻Mから金をせびり、Mが金を工面できないと殴ったり蹴ったりしていた、というのだ。そして今から一ヶ月前のこと。金をもってきたMにいちゃもんをつけ、玄関先で口論になり、怒った勢いでMを階段から突き飛ばしたらしい・・・・・・・。

 Mはヨレヨレになりながら、今もJの隣に住んでいるAのところへ逃げ込んだ。Mのただ事ではない姿を見て、Aはすぐ病院へ連れて行く。レントゲンを撮ると、身体のあちこちの骨にひびが入っていたとのこと。打ち所が悪ければ、Mは死んでいたのかもしれないと思うと、本当にゾッとする。

 Aは、何度もMに警察に被害届を出せと説得したが、ここまでされてもまだMはJをかばいたいらしく、Aの提案を却下。しょうがないので、AはMの代わりに彼女のレントゲン写真を保管。また今度同じことがあったら、とにかくこの写真を警察に送りつけようと決心したのだった。そして、AはJと絶縁宣言した。

 甘いイメージ(全然わしの好みじゃないが)で、虫も殺さないような感じのJの本性は、鬼畜だった。とかく、面白半分で語られがちな“悲惨な国際結婚の末路”の典型的パターンが、身近であると本当にビックリ。おまけにJは“アジ専”だし・・・・・。

 ちなみに、Jは中国人ナンパの専門家だが、中国語はほとんど話すことができない。簡単な挨拶だけだ。




 そういえば、あの“ジョ○パン”も二面性では有名だったらしい・・・・・、という噂をきいた。本当がどうかは知らぬが(多分本当らしい)、彼はすごいドメスティック・バイオレンス男らしい。誰か本当のことを知っていたら教えてくださいな。あの、血走ってギョロギョロした目で奥さんをぶん殴っている“ジョ○パン”のことを、ついつい想像してしまったゼロでした。


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