ゼロの視点
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2007年11月08日(木)

 午後、母のいるホームのケアマネージャーとアポがあったので、夫を引き連れて出向く。今回のケアマネージャーは、新しく赴任してきた人らしかったのだが、9月末にホームとのやり取りの手紙で、私が自分の希望をわんさか書いたことによって、ケアマネージャーが、私のために大目に時間を割いてアポ・・・、ということになった。

私の希望といってもたいしたことではないのだが、おおまかにいえば以下の通り。

(1母の日常生活を、母に知られることなく覗き見してみたい 
(2)母の症状について、遠慮することなく事実を報告してもらいたい
(3)母は、他のホーム居住者とどのような関係をたもっているのか知りたい

等が主なのだが、これらにしても、介護者なりの専門的表現および、時には介護者ならではの、認知症患者を抱える家族に対する思いやりから生ずる、オブラートに包まれすぎた表現などにも、どこかわかり難い感触がぬぐいきれないでいたので、この際、具体例も細かくかいて提出してみた。

 私は、個人的には母のいるホームは理想だと思っているし、そこに勤務する人には感謝しかできないほどに、このホームが気に入っている。自分がいつかボケたら、ここに入りたいほど、だ(笑)。が、それでも、母をあずけている身として、また、人並みはずれた好奇心の塊でしかない私だからこそゆえ、もっともっと、色々なことが知りたくなってしまうのだ。

 また、私の希望が、ホームで勤務する人達に対して、間違って苦情とか、うるさいこととして伝わらないようにも、それなりに注意してきたつもりだし、時間もかけてきたつもりだったゆえ、だからこそ、今、それなりに、色々な希望というものをぶつけてみたわけだ。

 こんなことを面談室で1時間以上やっていたのだが、その間、夫は母を含む認知症入居者が9人が集う大広間の真ん中に陣取って、介護ヘルパーさながら、皆の注目を集め、楽しませ、世話をしていてくれたっ!!。旅行中は、“キャット空中3回転”をはじめとして、アホなことしかしない夫であったが、コミュニケーション大魔王だけあって、ここでも言語の壁を越えて皆の世話をしていてくれたことに感謝。

 とはいえ、感謝もできるが、見方をかえれば、夫こそ“新しい入園者”という感じで、皆に迎え入れられてたのかもしれないと思うと、内心大爆笑。でも、夫には感謝感謝という態度をとってこそ、私もいっぱしの裏表がある日本人♪。

 結論として、母はそれでも日々徐々に悪化しているということ。なので、無理に縁の外に連れ出す必要もなく、彼女が今、一番落ち着いていられるホームに、私が極力通い、極力長時間母と過ごすことが最善・・・、という結論にいたった。

 幸か不幸か、母は私の顔を見るたびに、昔のように《ゼロちゃんっ !!!》と、屈託ない笑顔で話しかけてくる・・・・。そして、そんな様子を、夫がたくさん写真に撮影していてくれたのだが、後で、母の姿をみると、なんとも切ない・・・・。




   なぜ、そこまで私のことを嬉しそうな顔して、あなたは見つめるの?。

   そして、それをみてホッとすると同時に、

   とてつもなく重く感じる私は、罪ですか?。




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