ゼロの視点
DiaryINDEXpastwill


2007年12月02日(日) 同志、再び

 10月の日本国内旅行の同志で、昭和一桁なフランス紳士、MGのノルマンディの別荘で、これまた同志だったPDと、日本には来られなかった彼の妻Oと一緒に週末を過ごす。

 誰も敢えて打ち合わせをしなかったのに、皆、旅行中の写真がインプットされたパソコンを持参で登場。日がな一日、それぞれが撮影した写真をみながら、それにコメントして・・・・、というだけで終わってしまった(爆)。

 道中は、融通の効かないMGにむしょうに腹が立ったりと色々あったが、今となってみれが、本当に素晴らしい旅行だったと再認識。そんな時77歳のMGが、《残念ながら、また同じ旅行ができるか?、と問われれば、ちょっと難しいかなぁ・・・》と、この旅行が最初で最後というニュアンスで話す・・・・。

 そういえば・・・・・、先日、同伴させてもらったM嬢の両親も、MGと似たようなことを言っていた・・・。《娘が是非来いというから、悩みに悩んで来ることにしたんですよ、フランスに・・・・。で、今回が最後かな・・、と思って・・・》、という。

 これを言われると、どうしようもなく切なくなる。そして、我が母が2003年の12月に、半分ボケながらフランスにやってきた時のことを思い出す。母がパリの空港から日本に帰っていくその後姿をみて、《これが最後だっ!》と、確信できてしまって、ガラにもなく号泣してしまった思い出と重なってくる。

 この滞在の時、母はしょっちゅう《もう、フランスへは来られないなぁ・・・》と言っていた、その時、そのままの母の表情が浮かんでくるほど、その瞬間瞬間を今でも鮮明に覚えている。

 とはいえ、MGが、そしてM嬢の両親が、私の母と一緒というわけではない。が、時の移ろいの儚さ、というものをまったく無視できなくなってきている自分を、ハッキリと認識する昨今。

 なのに、実際に母に会うと、彼女がボケていようがなんだろうが、まったく優しく出来ず、どこまでも鬼畜なゼロでしたぁ♪。


Zero |BBSHomePage

My追加