ゼロの視点
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2009年01月30日(金) 熱中してしまうモノ

 夫を助手席に乗せて、日本の高速で、車線の割り込みが横行する中に突っ込んで行き、なるべく早く渋滞から抜けようと、私が強烈に集中していた。こういう時の私は、なぜか燃えている。もともとの負けず嫌いな性格が、出てきてしまう瞬間なのだろうが、とにかく燃えているのだ。

 こういう時の私をみて、まだボケてもおらず、毒舌だった母はよく、《こんなことで燃えるんだったら、もっと人生で成功するために燃えりゃぁいいのにねぇ、昼行灯ちゃん♪》とか、私に向かって言い放っていたのが、昨日のことのごとく思い出される。まあ確かに、こんなことで燃えてどうするゼロ?、というのは百も承知。でも、ゲームみたいで楽しいんだからしょうがないじゃないかっ!。

 左右から割り込んできそうなクルマをさりげなく、ブロックしていき、1台、まだ1台と潰していき、自分のクルマを進めさせていくのに熱中して、《よっしゃあ!》と気合を入れようとしたときのことだった。助手席でじいっと静かにしていた夫が突然、

「かぁっ!」

 と、大きな声で叫んだのだ。それもあまりにも大きな声だったのと、夫の存在すら忘れて熱中していた私だったこともあり、飛び上がりそうなぐらいにビックリしてしまった私。すると、また夫が、

「かぁっ!」

 と、叫ぶ・・・・・。何、何、何、なんなのよ、それっ?!?!?!?!、と私がビックリしている間に、さっきブロックしていたクルマなどが、1台、また1台、私の前に入ってこんできている・・・(涙)。

 でも、なんで「かぁっ!」なのか?。あなたはカラスにでもなってしまったの?。それとも、集中している私に、夫なりの渇でも入れてくれてるの?、と、頭の中がハテナマークでいっぱいにさせている私に、

「前のクルマのナンバープレートにかいてある、ひらがなが“か”だって、わかったんだよ♪♪♪♪」

 、と目を輝かせながら嬉しそうに語ってくる夫・・・・・。

 そんな夫をみて、「えええええっ、なんだよそれぇぇえええっ ?!?!?!?」と、激しい虚脱感に見舞われた私は、アクセルから足が離れてしまい、みるみるうちに大量のクルマに割り込まれしまったのだった・・・。

 思えば、割り込みゲームに熱中している私の隣で、夫は夫でひらがなあてゲームに熱中していたのだろう。そして、やっとそれが“か”だとわかった瞬間が、あの「かぁっ!」という雄たけびだったのだということは、理解できたのだが・・・・・・・

勘弁してくれよ、オヤジィ・・・・・・(涙)。



※石垣島のレンタカーのナンバープレートのひらがなは“わ”


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