KENの日記
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2003年02月06日(木) イラク問題

昨日夜、国連安全保障理事会での米国パウエル国務長官の「イラクの大量破壊兵器開発・保有疑惑」に関する証拠提示演説を聞いてしまいました。


内容は「イラクの隠蔽工作」を裏付けようとする議論で、説得力ある直接的な証拠とは言い難いものでした。でもパウエル長官の1時間に及ぶ演説は冷静で、それはそれとして考えさせるものでした。


状況証拠を沢山並べているのですが、それは見方を変えれば別にも見えるものなのです。つまり「見方」「先入観」が問題なのです。これを疑ってかかることがない限り、他国から「一方的な主張だ」と言われても仕方がないと思います。しかもその判断基準は全くアメリカ式の考え方であって、他の国の基準・考え方では決して納得しないという頑固さなのです。アメリカのことですから「見方」「先入観」の背景には膨大なデータと科学的な分析の積み重ねがあるのでしょうが。


こうした米国の態度は、例えは悪いですが、日米開戦前夜の状況に似ているのですね。米国自体武力解決は望まないとしているものの、確実に「武力に解決」への道を突っ走っているのです。




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