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■ 福沢諭吉さん、モドル
『ご迷惑をおかけしました…』 「いいの、あなたが帰ってきてくれて ホント嬉しいわ。だって やっぱりね、夏目漱石さんでは心細いのよ」 あたしは、1枚の福沢諭吉さんを歓迎した。
一時は、誰か親切な人に拾われて、可愛がられていることだろうと、あきらめた。
ところが!! 定期を買った駅から連絡を受けたのだ。 『あなたの福沢諭吉氏を お預かりしていますので、お手数ですが お迎えに来ていただけますでしょうか?』 「はい、ありがとうございます! 喜んで』 親切な駅員さんが 朝6時45分に我が家に電話をくれた。 ありがとう。
「さ、デパートに出かけましょう。福沢諭吉さん!」 あたしは、福沢諭吉さんを握り締めて出掛けた。 新たな持ち主を探しに…
2003年06月07日(土)
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