すずの日記        

すず                       




 眠り族

あたしとみかんさんは、フルフルと密かにおびえる。

あたしは、彼女の寝起きの機嫌の悪さに…
蹴りを入れられました。
机の物を落とされました。

みかんさんは、踏み潰されるという恐怖に…
みかんさんは、びっくりしてもがき、救いを求めました。

彼女は、眠り族なので 翌朝 その記憶はございません。
なぜなら、[眠り族たる者、眠りに忠実でなければならない]という教えを守る 眠り族なのだから仕方ない。

『どうも、どうも 今夜もお世話になります』
「いえいえ お待ちしておりました、みかんさん」
妹が眠りに落ちたのを見計らってソロソロと避難してきた みかんさんをあたしは自分の布団に招き入れる。

今日も 明日がやってくるまで一緒にいい夢をみましょう。





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2003年06月13日(金)
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