オモウコト。
幸希



 


 冬がすきなのはもしかしたら生まれつきなのかもしれない。
 
 寒い日は外の空気もなぜか臭いが違って。
 鼻がむずむずするけれど。
 それでもこの季節が好きだ。


 寒いときには寒いときの楽しみ方がある。
 私はストーブから離れたくなくて背中を。
 これでもか、というほどべったりとくっつける。

 あったかいミルクもがぶがぶ飲む。

 一番すきなのは。
 大好きな誰かにべったりとくっつくこと。

 小さい頃その対象は母だったけれど。
 年を追うごとに大事な友達だったり。
 大切な人だったり。

 私はとにかく人にくっついてしまうのだ。

 一人暮らしをはじめて。
 この家で暮らして。
 ことごとく自分の人好きに呆れ返る。


 一人ですごす初めての冬が来る。

 
 今年は誰にくっついてすごすのだろう。

2003年11月23日(日)
はじめ。 さいしん。 もくじ。 MAIL


My追加