流れる水の中に...雨音

 

 

蜃気楼を見た貴女へ。 - 2003年03月09日(日)




蜃気楼を 本気で掴むことができると思えたのは
それがあまりにも鮮やか過ぎた所為。
夏の暑い陽射しの中に現れたゆらめく影は
陽射しも気温も地熱も重なり
そして貴女の目が それを捉えたから。
陽が翳り 熱が冷め 季節が変われば 
それはまるで 夢だったかのように
目に映ることなく 消え去る。
貴女がその目に映したものは 
だって蜃気楼だったんだもの。

形を持たないものを 必死で見定めようと
目を凝らすと
そこに自分の 願望とか 思い込みとか
誤解とか そんなものまで影になって
そこに現れるから
やっぱり 貴女には 見ることができない。

目を閉じて 肌で感じて
そして貴女の脳裏によぎったシンプルな直感が
一番の真実かもしれないよ。

ある事柄に対する貴女の気持ちを
蜃気楼だと 貴女は言うけれど

蜃気楼だって オーロラだって
虹だって ダイヤモンドダストだって
見られることが素敵なんだ。

ずっと其処に存在するものに
失望するからって 貴女も言ったじゃない。

幻を見たくなければ
自分から水をかけることもできるよ。
それは貴女次第。

3Dの立体画のような そのトリックを
しばらく見続ければいいよ。
あなたが飽きるまで。

種明かしは貴女自身が なさいね。
そうすればもう
あなたには ただの平面にしか
みえなくなるから。





...




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