流れる水の中に...雨音

 

 

蜥蜴よりもちっぽけな世界 - 2003年05月12日(月)



夜中に目がさめると そこにはどんよりとした
海底の澱が漂っていて
その中で私は必死に息をしようと 呼吸を荒立てる。
しばらく止まない胸の鼓動 息苦しさ。
そして隣に眠る人の存在に とてつもなく感謝して
ほんの少しだけ 悔い改める。


ひとりきりでないことを知っているから
独りになりたがる。
君が自らだけの道を進みはじめたら私は
きっと何処にも繋がらない。
人生を背負うことはとても大変なことだから
誰にだってできることじゃない。
そんなことをわかっているから
やっぱり今の私には君しかいないのかもしれない。


毎日沢山の小石を水で洗う。
水の中で小石はぶつかりあって音をたてる。
がちりがちり。
澄んだ水で毎日毎日。単純な作業。
何のために 何を毎日行っているのか
良く分からなくなるけれど
でもたぶん こういうことが大切なような気がして
がんばっているんだ。


君は私の後を追い
私に長い鎖をつけて 「さあ自由だよ」という。
だけど そんな私が暮らしているのは
目の前の 木の根の横を
走り抜ける蜥蜴よりも
ちっぽけな世界。




...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail