流れる水の中に...雨音

 

 

273 - 2003年05月18日(日)


いっとき 恋をしていた男性が 
とってもパフュームに詳しい人だったものだから
私は ひとときパフュームに狂った時があった。

香りは不思議と それを多用していた時代を私に思い出させて
そのときの楽しい気持ちが ふと蘇ったりする。
そういう意味で彼は 私に忘れさせない面影を
上手く焼きつけたのだと言える。

はじめて私に香水を与えてくれたのは
年の離れた姉だった。
大学生になるのなら香水のひとつも必要でしょう と
百貨店のカウンターで好きなものを選ばせてくれた。
そのとき私が魅了されたのはディオールの「プアゾン」。
あの濃厚な香りよりも その妖艶なイメージに
憧れたのだった。

母は以前から「MITSOUKO」を愛用していた。
鏡台から白粉の粉っぽい匂いとともに
鼻先をかすめるのはMITSOUKOだった。
今でも街でMITSOUKOと行き違えば 母を感じて振り返る。

トレゾアが好きな友人は 奔放で色っぽかった。
節操なく恋愛をくり返していたけれど
彼女も今は最愛の彼を見つけて 香水も変わった。
「プチサンボン」。
そこまで化けるか?(笑)

私の最愛のポメラニアン。
名前は「DUNE」。
毛の色は 焼けた砂丘のような 茜色。

「273」
ロデオドライブにあるフレッドヘイマンの。
映画『プリティーウーマン』で火がついて爆発的人気に。
初めて手にした夜はうれしくて
某有名女優のように 「273」を身にまとい
眠りに就こうと.........したのも随分昔の話。


香水も 今は ふと 思い出したときに
女であり続けるために 少し首筋に撫でる。
そっと耳打ちしたときに やわらかく香り立つ。
その一瞬のためだけに ほんの少し。


良い香りがするね と鼻先を近付けられたなら

もう 私の勝ち。











...




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