流れる水の中に...雨音

 

 

いきているから - 2003年06月20日(金)



冷たくひえた コットンのシーツの上に滑り込む。
脚や腕に ひんやりとした感触が伝わってくる。
窓の外には 今日もまた暑くなりそうな
初夏の青空が広がっている。
それをしり目に クーラーのきいたこの部屋で
さらりと冷えたコットンの中にくるまっている。

息を大きく吸い込む。
冷えた空気が気道に流れ込む。
ああ とても心地よいな と幸せを感じる。

不思議だなと思う。
こんなふうに 冷たさや匂いや そういう感触を
感じていられるのは今だけで
死んでしまったら こういう感覚は
なくなってしまう。

口梔子の白い花の側をとおると
よい香りが漂ってきて
思いきり大きく 息を吸い込む。

今だけだから 沢山感じたいと思う。


感覚 感触の幸せは
「いきている」ことを教えてくれる。
ほんの些細なことだけれども
どんな大きなアクションよりも
ダイレクトに そして本能的に
「私」という魂が ここに生物として
存在していることを 伝えてくれる。

この感覚をとても大切にしている。


だから 

花が好きだ。
緑が好きだ。
風が好きだ。
光が好きだ。






...




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