流れる水の中に...雨音

 

 

日記 - 2003年11月27日(木)



夜が更けてから お善哉を炊きはじめる。
別にお祝事があるわけではない。
ただ気が向いたから。
小豆のお誘いは断ってはいけないらしい。
姉がいつも私にいう。
ひとくちだけでもお食べなさい と。


数年前 私にケニアの写真を送ってくれた人がいた。
アングルは大草原のまん中に地平線があり
それを遮るように 一頭の群れからはぐれたキリンが
朝焼けの中に写っていた。
彼がケニアで撮影したものだ。
その写真を 私はとても気に入っていたのだけど
あるとき 何ごともなく 捨ててしまった。
ときに そういう事がある。
ある人の日記の写真をみて ふと 思い出した。


今年ももう一ヶ月と少しで終わってしまう。
もうすぐ来年がきて きっと何もかも変わる。
あと残された日々は 何かと用事も多いし
多分 飛ぶように過ぎてゆく。
私は私の予定をこなし 彼は彼の用事を片付ける。
私はそういうのが 好きだ。
私は私だし 彼は彼だ。
本当は依存など したくはなくて
私は私の道を歩き 彼は彼のしたいようにすればいい。
だけどどんなときでも 相手を一番とする味方であればいい。


最近新しくできた 大きなマーケットが
商品の趣味が良くて 今気に入っている。
チーズやバターのコーナーにはカルピスバターまで
常備していて嬉しくなる。
売れ行きが悪いとはっきりしたら
きっと 撤去されて 何処にでも並んでいる安値のバターに
とって代わられる。
いつか どこにでもあるマーケットの
何処にでもある商品棚になるのだろうなと思うと
残念におもい せっせと珍しいものばかり
カゴに放り込んで行く。
趣味の良いチョイスを いつまでも守ってほしいから。


小豆は常に空気に触れないように差し水しながら
ゆっくりと煮なければならない。
もう一時間と少し経った。
明日には 美味しいお善哉が食べられるかな。





...




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