流れる水の中に...雨音

 

 

父と。 - 2003年11月26日(水)



昨日 父と激しく言い争いをした。

私と父が争うこと等 ほとんどない。
なぜなら私は 父の扱い方を充分すぎる程 心得ていたし
それに私は とても良い子であろうとしてきたからだ。

自尊心が強く 頑固で短気な父を
まるで いつ爆発するともしれない爆弾のように
緊張感を保ちながら 子供の頃から生活してきた。
長女と次女は反発し 三女は無関心 そして私は
彼女達と父との間のバランスを取る役割を果たしていた。

父は昨日 私の主人について言及した。
考え方の違う主人を 父は認めなかった。

私が主人を選んだ一つの理由は
何ごとにも融通のきかない父がかもし出す緊張感から
逃れたかったからだった。
彼は私の存在を そのままで認めてくれたし
不安定をもたらす緊張を私に与えなかった。

父は私に 彼の考えを改めさせるように といった。
自分の主人の間違い一つ 改めさせることはできないのかと
私を怒鳴った。
父の意見は それはそれで正論でもあったけれど
彼にも彼の正論があり
そして私には私の意見があった。

父は理解しているのかどうかわからないけれど
私が父の意見をたてるとすれば
彼の家へと嫁いだ私は 彼の家を後にせねばならず
三十を過ぎた私が 実家にもどったところで
一番困るのは 父に違い無いのに。

父は無鉄砲にも それなら戻ってこいという。

幾つかの争いや心配や心外を受け取ったとしても
こうすることが 父にとっても そして私にとっても
正しいことであると判断したから
今の私があるというのに。


私はもう帰れないんだよ お父さん。
あなたの意見をきいてあげたいけど
私にはもう その家には帰れない。
それなのに
此処も駄目だと言うのなら お父さん。
私に どうしろというの。


昨日は かつて私達が入籍した日であると
知ってか 知らずか
私は父と言い争いをした。


帰り道 中央分離帯に 季節外れの百日草が咲いてた。
なんだかとても悲しくなってた。














...




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