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随筆
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2003年01月24日(金) 子供は労力を惜しまない。

今日、とある場所で待ちぼうけをくらっていたので、隣の子供コーナーをボーっと見てました。
すると、一人の男の子が、コルク製の積み木を一つ持って行くのが見えました。
たった一つで何をするのだろう?と思って、その子を見ていると、また戻ってきて、積み木をまた一つ持って行きました。

子供の足で8歩くらいの距離を、小走りに行ったり来たりして、合計5つの積み木が揃った時点で、ようやく座って遊び始めました。
その後、門を作ったり、車として走らせてみたり、しばしご満悦で遊んでいたのですが、ママから『帰るよ』と言われたので、片付け始めました。
それがまた、一つ一つ持っては戻り、持っては戻りするわけですよ。
積み木自体はそんなに大きくなく、3つは普通に持てる大きさ。

時間がなかったのか、ママが積み木の入っていたかご(小さい。子供でも普通に持てる大きさ)ごと持ってきて、一気に片付けて帰ったんですが、なんだか感心してしまいました。

年を重ねていくにつれ、人は、『どうにかして一度で済ませたい』と思う様になる。
よく言えば『効率がよい』、悪く言えば『ものぐさ』。
そういえば、子供の頃は、色んなところを行ったり来たりしても、苦にならなかった。
一度帰ってランドセル置いて、また小学校の校庭に戻って来て遊ぶ・・・とか平気でしてた。

小さい頃は、『効率』というものを考えなかったんだろうか?
あれだけ、体力、気力が充実していたのに、いつの間にこんなにものぐさになってしまったんだろうか・・・。
確かに、時と場合によっては、『効率』が優先されるし、ほとんどがそうかもしれない。
でも、自分の自由な生活の時間くらいは、要領が悪くても、面倒臭がらずに『行ったり来たり』するのもいいかも知れない。


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