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私は、反射神経のまったくない女です。たとえば徒競走。
 あのピストルの音にびっくりして、スタートが遅れます。
 え?それはピストルの音が嫌いなだけ?
 そうかも知れない・・・。
 大きな音嫌いです。
 
 じゃなくて、今日の出来事で、私はあるものに関しては反射神経が鋭いんだと思ったのです。
 
 いつもの様にお外に出たクーの鈴の音がしました。
 ご帰還だと思って窓をあけるが、帰ってこない。
 たまに迎えに行かないと帰ってこない。
 しかし、今日はなぜか、魚でつっても帰ってこない。
 こういう日は、迎えに行っても逃げられるだけ。
 仕方なく、母と二人で挟み撃ちにして捕獲することに。
 今から昼食だったのに。
 
 裏に逃げたと言うので、裏へ回ってみる。
 裏には、土間があり、土間と庭をつなぐ戸があります。
 その戸が閉まっていたので、何も考えずに開けると、目の前を黒い物体が!
 
 脳内会議を開く前に、手が勝手に行動して、黒い物体捕獲!
 言うまでもなくその物体はクー。
 「もう逃げられたかと思った」
 という母の言葉通り、クーは正面から向かって行った母からすばやく逃げ、塀の上に登った直後だったのだ。
 私は丁度、塀に登った瞬間を捕らえたことになる。
 
 ちょっとびっくり。
 
 そうか、クーと追いかけっこしたり、自らの手をおとりにして、猫パンチから逃げたりしているうちに、『クーに対してだけ』は、反射神経がついてきたのかも知れない・・・。
 自慢にもならない。
 
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