朝起きて顔を洗っている私に、母の低い声が一言。 『雑巾ぬらして持ってきて』 明らかに不機嫌。
雑巾を持って行き、どうしたことか聞くと・・・ おでんの汁がこぼれていました。 コタツの布団から、その下の畳までしみこんでの大惨事。 今家にいるのは、非力な私と母のみ。 しかも母は、今日の地元サッカーチームの応援も断念したほど、強烈に腰を痛めている。 必然的にここの掃除は私の仕事・・・?
そもそもどうしてこういう大惨事になったのか? 問うまでもない。父とクーの仕業だ。 父がおでんの残り汁を片付けずに放置し、ダシのいいにおいがするその汁をクーがあさってこぼした。 最終的にはクーの仕業。 でも、何度言っても残り物を片付けない父に大いに問題がある。 クーがあさるのは当たり前。
とりあえずコタツから何から全部とっぱらって、起き抜けの掃除開始。 一つはどうにもならないので、あとちょっとで割引だというのに、泣く泣くクリーニングに持っていく。 掃除を済ませ、クリーニングに出し、昼食を買って帰宅。 昼食を暖めていると・・・
父帰宅。
すべてが終った後に丁度よく帰宅だなんて、監視カメラがあったとしか思えないタイミング。 父がした行為もそうだが、このタイミングで帰ってきたことが腹立たしい。 ぶーぶー文句言う私たちに父が一言。 『クーが悪いんじゃないか!』 その3倍近くの声で私と母が放った一言。 『いーーーーーーや!!!あんたが悪い!!!』
流石に反論できなかった様です。
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