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随筆
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2003年06月03日(火) 恐縮

びゅんびゅん進む車たち。
こーりゃ当分入れそうにないなぁ。
信号のない脇道から、大通りに出ようとしていたときの事です。

この脇道は、すぐ手前の大きな時差式信号のおかげで、割とゆるやかにたくさん入れる。
しかし、信号のタイミングにより、今日みたいに手前の信号が赤になるまで、じっくり待たなければならないときもある。
大通りはひっきりなしの通行量。
行けるはずもないので、ぼーっとしながら信号が変わるのを待っていると・・・。

サングラスをかけた一件渋めのおじさまが、速度をゆるめてくれている。
えっ?入っていいの?(大慌て)
とりあえず、一礼し、すばやく進入。
進入後もハザードランプでお礼。
ここまでお礼してもし足りない。
だってわさわざブレーキ踏んでまで、こんな脇道から出て来た車入れてくれたんだもん。
恐縮しまくり。

えーと、この人見習って、私も入れてもらったことなんだし、別の車入れてあげた方がいいかなぁ?
しばし迷う。
が、そんなに迷える時間もない。
素通り。
いつもなら平気で素通りなのに、彼が見ていると思うと、大変な罪悪感。
彼はわざわざブレーキ踏んでまでー!!!

親切にされると、余計恐縮し、いらんことまで考えてしまう私。
このままずーっと一本道。
どうしようかなぁ。彼から逃げて曲がってしまおうかなぁ。
すっげー遠回りだよなぁ・・・。

悶々と考えながら、自宅付近までご一緒でした。
ノミの心臓と呼んでください。
親切にしないでください。
あー、ドキドキした・・・。


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