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昨日、また関西の小学校で酷い事件が起こりました。 こういうとき、加害者となった子供の親というのは決まって「(子供の様子に)何か変化があったなんて気づきませんでした」と言いますが、ホントかなぁ…と疑いたくなります。 もしも毎日子供と顔を合わせていて、それで本当に何にも気づかなかったと断言するのなら、いったい何を見ていたのかと訊きたいです。
自分が子供だった頃を思い出すと、言葉で上手く伝えられないような感情が自分の中にあるとき、私はいつも態度で必死にアピールしたものでした。わざと乱暴な態度を取ったり、不安がらせるようなことを言ってみたり…。 今にして思えば、ずいぶん親不孝な娘だったんですよね。外見を派手に着飾ったり生意気な口をきくことだけが親を心配させるのではないとわかったのは、恥ずかしながらうんとオトナになってからでした。 私の場合は、いつも母親が目ざとく気づいてくれたので、そこから膝を突き合わせて「実は、ちょっとヤなことがあってさぁ」などと、泣き言なり不満なりを親に打ち明けることができました。結局何の解決にもならないこともたくさんあったけれど、親が自分のことをちゃんと見て、話に耳を傾けてくれることが実感できたことだけでも、たぶん私は嬉しかったしいくらかでも救われていたはずです。 それは、親が子を心配する気持ちにつけこんだ、甘えた、ずるい方法かもしれません。だけどそれは、子供から親に向けてのみ通用する、そしておそらくは子供から親に対してならば使うことが許される、非常事態宣言じゃないかとも思うのです。 そんな幼いやり方しか知らないくらい、まだまだ子供なのです。 |
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