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小野塚カホリさんは、大好きな漫画家さんのひとりです。初めて彼女の作品を読んだのは、初コミックスの『僕は天使ぢゃないよ。』で、まるで運命のヒトに出会ってしまったかのごとく動揺し、嬉しくてじたばたしたことを覚えています(笑)。 何冊かのBL系コミックスを出された後、少女向け、レディース向け雑誌に活動の場を移された小野塚さんが、5年ぶりに手がけられた今作。 原作者の団鬼六さんについては、お名前は知っているものの作品を読んだことがなく、今回が初鬼六体験(笑)。原作を読んでいないのでどの程度原作に忠実なのかはわかりませんが、久しぶりに胸を締めつけられる感覚をBL作品で味わうことができました。 恋をしている人の強さと弱さ、危うさ、そしてそんなふたりを一歩引いたところから見つめるいとおしさに満ちた眼差しは、小野塚さんのオリジナル作品だと言われればあっさり信じてしまうほど、小野塚さんテイストに近いものがあります。 何と言っても強烈なのが、裏表紙に赤字で書かれたセリフ。作品を読んでいるときには、この場面で思わず涙してしまいました。 何というか…今の日本人が失ってしまった恥じらいと潔さ、人が本来身につけているはずの心根の気高さ、美しさ…が、このひと言に全て詰まっているように思うのです。
実はこのコミックスの発売日は、私の誕生日でした。それだけでもちょっとご縁を感じてしまいそうなのですが(笑)、あとがきを読むと新たな、そして衝撃の事実が判明しました。原作者である団鬼六さんと私は、誕生日が一日違いで、しかも同じ学校の卒業生だったのです。これも何かの運命…でしょうか(笑)。 |
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