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Maya【MAIL

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わかればなし
2007年01月11日(木)

そういえば、別れたときのことをひとつも書いていなかったですよね?

今ならようやく書ける気がします。
なので、記録用ということで。
流し読みしてください。



11月26日。

バイト中だったあたしの携帯に、一通のメールが届いた。

それは元彼からの
「話したいことがある」という内容のもの。

それが届いた時、あたしはまだバイト真っ只中だったので
返信はおろかそのメールさえ見ていない状況だった。


実はこの日のバイトであたしは大きなミスをしてしまっていて
この時点で既にすごく凹んでいた。


そんな状況でバイトが終わり、携帯を見たところ
何回か彼から着信があった。

そして、「電話に出て」というような内容のメールも同時に送られていた。

いつもはのんびりしている彼が
これだけあせっている状況だったから
すごく嫌な予感がして
バイト帰りの駅のホームで
急いで彼に電話をかけた。

そうしたら彼は
「まだ家じゃないでしょ?家に帰ってからゆっくり話そう」
といって電話を切ってしまった。

だから余計に「絶対別れ話だ」と思って
とにかく走れるだけ走って家に帰った。

(途中、気がおかしくなってしまっていて
 乗り込む電車を間違えて
 帰るまでに余計に時間がかかったりもした
 まさにふんだりけったり)


そして家に帰ってからすぐ、彼に電話。

そしたら彼の声のトーンがすごく低くて。
そのトーンからすこしの迷いも感じられた。


電話の喋りだしはどうだったか覚えていない。
あたしから

「話ってなに?」

というような感じで聞いたと思う。


彼はすごくしゃべりにくそうにしながら

「これ言うの辛いな…
 …好きな人が出来た」

ということだけを
簡潔に、あたしに伝えた。


あたしは予想はしていたものの
彼の口から直接聞くと
予想をはるかに超えるショックを受けてしまった。

胸をぐりぐりと押しつぶされているような感覚。
苦しくて、苦しくて、声も涙も出なかった。
息をする事さえ忘れていたのではないかと思う。


そうやって数分間、何も喋れなかった。


確かその間も彼は

「辛いな、辛いな」

ってつぶやいていた気がする。


無言の時間が流れた後も
彼の方から何かを言うような雰囲気ではなかった。

なので、ようやくあたしの声が出るようになったとき
あたしは涙が出そうになるのを腕をつねって耐えながら
今自分が持っているありったけの勇気を振り絞って

「じゃあ…別れる?」

と聞いた。


彼は

「うん」

とだけ頷いて…


あたしは
全てを聞きだしたい気持ちと
嫌だと言いたい気持ちを抑えて

「分かった。
 じゃあ」

と言って

そのまま電話を切った。



それが、あたしたちの別れ話の全て。









昔はすこし思い出すだけでも
とめどなく涙が流れていたのに。

それだけ、あたしは回復できたのだろう。


書く、というのは
気持ちの整理がついていないと出来ない事ですからね。

これで…きっちり整理できたかな。

またひとつ、次へのステップを踏みました。








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