ベッドで検査の順番待ちをしているとき カーテン越しの隣の男性が起こされた。 「○○さん、30分経ちましたよ〜」 すると、起こされた男性が少し不機嫌そうにこう言った。
「私、鎮静剤が効かなかったんですよ。 だから、首に鎮静剤を打たれたんですね。 そんなこと、しますか?」
看護士さんは答えた。 「え?!そんなことするわけないじゃないですか!」 男性は渋々納得してたけど…
いやいや、完全に夢…いや、幻覚を見てるじゃないか! 鎮静剤怖っ!!!
と、俺は思った。
・・・ ・・・ ・・・
俺の順番になった。 「じゃあ、鎮静剤を入れますね」男性の声が聞こえた。 俺は目をつむってその声を聴いたのだが… 目をつむっていても少し明るかった病室の明かりが消え、真っ暗になった。 あれ? 電気を消したのかな? それとも、意識を失うってこういうことなのかな? ・・・と一瞬考えた記憶が最後だった・・・
感覚的には数秒後に起こされた。 時間は一時間過ぎていた。 検査された記憶は全くない。 ベッドを動かされた記憶も無い。
恐ろしい・・・
目覚めた俺は思った。 たぶん、一回目の時も同じことを思った記憶はあるけど…
安楽死ってこういうことなのかな?!って。 もし辛いときにこれで死ねるなら、安楽死っていいじゃない! 俺はこれで死にたい…と思った。
胃は健康でとても綺麗だと言われました。
なにより。
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