2002年09月01日(日) |
マナーと、“独自の”常識 映画館/店屋物/貸しオムツ |
・映画を見にいったら、エンドロールが終わるまで 席を立たない。 ・店屋物をとったら、食べた後に器は洗って返す。
私は、↑これらができない人を非常識だと思っていました。
でも、どうも最近はそうではないらしいですね。 前者は各人の趣味の問題で、 後者は「洗わない」ことがマナーである場合もある、 (これには地域性もあるかもしれませんが) そういうとらえ方が、結構ポビュラーなんだなあということが わかったのは、ネット上ででした。 映画の方は、エンディングを最後まで見ることで、 つくり手への敬意を表す行為になるし、 (だから、敬意を安売りしないという意味で 立つ人もいるってことかい) 器は、「ここまで食べました。おいしかった」を表現するために 敢えて汚れたまま返すというのです。
なるほど、と思いつつも、 さすがに目からウロコまでは行きませんでした。 世の中には、また違った常識のガイドラインもあるんだと、 この程度の意識改革にとどまりました。
ところで、私は自分のことを、 スクエアな常識に凝り固まった人物だとは思っていません。 映画がおもしろくないと思ったならば、 エンディングといわず、始まって5分で退場した方が まだ正しいと思っているくらいだし、 器にしても、どうせ洗っても、 またお店で洗うんだろうなと思いつつ、 やっぱり洗ってしまうという程度のことです。 (もっとも最近は、デリピザしかとっていませんが) となると、これは常識やらマナーというよりも、 まさにそういう流儀であるとしか言いようがないでしょう。
話は少し変わりますが、 10年前、洗濯物の干しにくいアパートに住んでいた頃、 長女のおむつを布から紙に全面的に切り換えましたが、 その後、洗濯物が干しやすい家に引っ越しました。 ただ、そのときには、それまで使っていた布おむつは、 処分したり、雑巾として使ったりしていたので、 改めて縫ったり買ったりするのも邪魔くさく、 初めて貸しおむつというものを利用することにしました。 大分月齢が上がっていて、 おむつ代もそうかかってはいなかったものの、 とりあえず、紙とどちらが安上がりかを見たかったのです。
そのとき、どうして1週間で50枚も貸してくれるのかが 本当に不思議でした。 (しかもこれは最低枚数で、70枚コースなんてのもありました) 自前で布を使っていたときは、 30〜40枚くらいしか用意していなかった覚えがあります。 しかもそれを洗濯して1年間使い通しました。 洗濯!そう、洗濯なんです。 私は貸しおむつを、せっせと洗濯していました。 だから1週間なら、それこそ10〜15枚もあれば事足りました。 洗濯済みのおむつと、使わなかった大量のおむつを 業者さんに返すとき、そういえば、何となく変な顔をされました。 あれって、洗わないで返すから大量枚数が必要なんですね。
その後、S.マクレーンやB.フレイザーが出演している アメリカ映画『くちづけはタンゴの後で』を見ていたら、 大富豪ウィンターボーン家の食事シーンで、 赤ちゃんを産んだばかりのナリユキ嫁を前にして、 なじみの神父様が、 「昔はウンチだらけのおむつを、 大きなトラックで集めて回っていたものです」 みたいな話をするシーンがありました。 でも、古きよきアメリカにも、 私みたいなマヌケ母親はきっといたと思います。
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