2002年09月05日(木) |
「大きな古時計」の謎 |
私が毎朝、フジテレビ系の「めざましテレビ」を ツッコミを入れつつ見ている理由は、 ・時間の表示が他局より大きい ・ショービズの話題が充実している (ような気がする) この2つだけです。
だから、過剰な期待はするまいぞと思うのですが、 やっぱり、情報番組に目からウロコな情報を期待するのは どうしようもない人情というものでしょう。
ところで、まさに「目からウロコだ 雑学キング」という 豆知識のコーナーが、6時15分くらいからあるのですが、 きょうのトピックスは、 平井堅がカヴァーし、オリコン1位になったという 『大きな古時計』の話題でした。
ヘンリー・クレイ・ワークが1876年につくった 『Grandfather's Clock』が原曲となり、 日本人にもなじみの深いこの曲の歌詞は、 原曲では実は「90年」になっている箇所が 「100年」と訳されている…ということについては、 最近、やたらと喧伝されているので、 今さら「謎に迫る!」と言われてもなあ… という感じでした。 その理由にしても、改めて確かめなくても、 「きゅうじゅうねん」より「ひゃくねん」の方が語呂がいいし、 「議論百出」「百花繚乱」「百家争鳴」といった言葉に見られるように、 百=たくさん→長い間、という意味なんだろうな という類推も働きます。 (実際、今は亡き訳詩者の近しい人の解説もそんなふうでした)
そして、何より企画としてのマヌケさを感じたのは、 「原曲で3番に当たる歌詞が訳されず、 日本バージョンでは、原曲の4番が3番になっている」 ということが紹介されているにとどまっていることでした。 だ・か・ら、それは何故なの?と私は問いたい。 (わからなかったならわからなかったで仕方ないけど、 調べてみたのかどうかすらわからない構成でした) それについて触れなければ、謎に迫ることにならぬでしょうが。 「この古時計ほど忠実な召使はいない。 給金といえば、週末にネジを巻いてやるくらい」 というような内容のようなのですが…… 強いて言えば、この曲が「NHKみんなのうた」を介し、 日本に紹介された40年前に秘密があるのでしょうか。 高度成長期、目の色を変えて働いていた日本の人々と、 わずかな給金?で文句を言わずに働く古時計が どうしても相いれない、とか。 まさかねー。
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