2002年11月12日(火) |
『キューティー・ブロンド』を見ました |
リーズ・ウィザースプーンといえば、 現在のところ、若手実力派ナンバーワンといっても 過言ではない人ですが、 私はこの人の出演作を、 それまで2本しか見ておりませんでした。 (『カラー・オブ・ハート』と『リトル・ニッキー』) いずれにしても、コメディのうまい人だと思っていましたが、 もう、今回の出来は格別です。
映画自体は、しようもない邦題を振られてしまうだけあり、 御都合主義でスキだらけのお話なのですが、 リーズが出ているのを見るだけで、ゴキゲンになれました。 決して美人ではないのに絶対に魅力的な、 ああ、こんな女性なら応援したくもなるわねと、 見る者に余計な悪知恵をつけないだけの 「何か」を持っている人だと思いました。
ブロンドの女は、それだけでバカ扱い… そんなイメージを払拭しようとか、 いろいろな意図を持って製作されたのだとは思いますが (少なくとも表向きは) そういうことを考え出すと、ケチはつけ放題です。 「差別をなくそう」ムーブメントが、 別の差別を生むというのも、よくあることだし。
私自身は、ブロンドだからバカ女だとは思いませんが、 (洋ピン女優とかで、顔立ちに全く合っていないのに 無分別に染めている人とかは別として) ああいう映画が成立する程度には、 アメリカにはまだ偏見があるのでしょう。 ライバルのヴィヴィアンを演じたセルマ・プレアは、 わざとらしいほどの黒髪だったし。 (顔立ちも、ああいう日本人っていそうですね)
まあ、見ていて改めて思ったのは、 「私はスキだらけの映画が好きだ〜」ということです。 (敢えて補足するのもダサいのですが、駄洒落ではありません) 道理で完璧主義で鳴らした今は亡き某巨匠とは 相性悪かったわけです。 こんな私が、穴狙いを自称しているとはいえ、 人様に偉そうに映画紹介なんぞしていていいのか?と 一抹の不安を覚えた晩秋の夕暮れでした。
さてさて、本国アメリカでは大評判になり、 続編も製作とのことですが、 大学を出て、実地で活躍するお話でしょうか。 だとしたら…安っぽい笑える法廷モノに 堕していないように、ただ祈るばかりです。
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