土曜日生まれは腰痛持ち

2002年11月16日(土) 『リプレイスメント』を見ました

リプレイスメント The Replacements
2000年アメリカ ハワード・ドゥイッチ監督


リス・エヴァンスが、あの腹でスポーツ選手の役を
何の冗談だよ〜というノリで見ました。
(思ったとおり、情けない役ではあったけれど)

報酬値上げのストに突入したアメフト選手たちに代わり、
寄せ集めのリプレイスメント(代用選手)たちが
プレーオフ進出をかけた試合まで奮闘する、
松尾貴史氏の言葉をかりれば、
泣きの前戯としての笑いのツボをしっかり押さえた、
なかなかよくできたスポーツコメディーでした。
少しシビアな設定の、
アメフト版『メジャーリーグ』ってところでしょうか。

キアヌー・リーブスは、
実力はありながらメンタルな部分が弱く、
しばらくプレーから遠ざかっていた男…を好演しています。
主演ではありますが、
周囲の人間のキャラも十分立てているような、
とっても感じのいい役どころでした。
ジーン・ハックマンも、少し前に見た
『ハートブレイカー』では、
「そりゃないよ」な、イケてない金満家の役でしたが、
この映画でのマクギンティ監督役は、
少々血の気の多いところもあるけれど頼れるオッサンで、
「そうそう、こういうのが見たかったのよ」
と素直に反応できました。

チアリーダーのアナベルを演じたブルック・ラングトンって、
私自身が今までに見た映画だと、
『スゥインガーズ』にも出演していたらしいけれど、
実のところ、全く覚えていません。
超美人ではないけれど、好感度の高い健康的なルックスで、
性格よさそう……
確かに、『リプレイスメント』向きのキャラクターです。
そういえば、『スウィンガーズ』で脚本・主演だった
ジョン・ファヴローも、
『リプレイスメント』にも顔を出していました。
何気なく、どこかでコネクションがあるのでしょうか。

そういえば、H.ドゥイッチ監督といえば、
80年代の『プリティ・イン・ピンク』『恋しくて』など
一見負け組に属しているように思える人間に
温かな目を配り、活躍の場を提供した人ですが、
この映画でもその辺は健在だったので、本当にホッとしました。

元スモウレスラーの日本人にはちょっと引いたけれど、
まあ、あの程度の失点があった方が、
完璧恐怖症の自分には程よかった気がします。
(何だかんだ言って頑張ってたし)
花田勝さんが見ていたら、
自分がこの映画に出たかったと思ったろうなあ、きっと。


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