2006年08月02日(水) |
ささやかだけれど、腹の立つこと |
雑誌・テレビなどのメディアで(新聞ではあんまり見ない) しばしば取り上げられるトピックスとして、 奥様好みのものといえば、やはり「節約術」でしょう。 ちょっとした心がけ一つで、電気代何円の節約とか、 根菜の皮できんぴらをつくってみようとか、 金券ショップで格安商品券を入手して買い物とか、 その手のやつです。 文字通りのお得な情報満載ですが、 そんな中に、 「ちょっと待て、オラ!」と腹が立ち、 それを乗り越えると悲しい気持ちになる、 という次のような豆知識が、 必ず含まれております。
○エアコンの設定温度を上げて、扇風機を併用しましょう ○洗濯にはお風呂の残り湯がオススメ ○夏場はお風呂を沸かさず、シャワーで済ますとよい ○トイレのタンクにコレを入れると節水になります。 ○歯を磨くときは、水を出しっぱなしにしないこと。
どれも正論なんでしょう、きっと。 コレやってりゃお財布と地球に優しいワ・タ・シという 自己満足だけで成り立っているような情報も間々ありますが、 そういうわけでもなさそうです。 ところが我が家では、 上記5つのうち、3つが「物理的にムリ」で、 残りの2つは「既にやっていること(というか、やっていない人っているの?)なので、 節約術としての発展が全く期待できないのです。 物理的に無理、というのはつまり、 うちには次の3つのものがないからです。 言うまでもないでしょうが、 エアコン/シャワー/水洗トイレです。
イタリアだかのジョーク集の「妻と夫の会話」で、 こんなのがありました。 夫「今日はバスに乗ったつもりで歩いたから、 ○○リラ節約できたよ」 妻「バカだね、タクシーに乗ったつもりで歩けば、 △△リラ浮いたのに」
エアコンの電気代がかからなかろうが、 水洗トイレの水道代及び下水道使用料が不要だろうが、 生活している限り、光熱水費は人並みにかかるのです。 ある程度お金がないと、人並みの「節約」もできないのかと、 割り切れないものを感じつつ、 「まあ、しゃーない」とやり過ごし、 今朝もトイレ掃除に精を出しました。 その掃除に使っている水だって、 冷風機にたまった水か、風呂の残り湯です、当然。
そうそう、そのトイレ掃除もですな、 開運のためのおつとめとして割と一般的ですが、 私も「もっけの幸い」狙いでやってます。 実際くじ運がめちゃくちゃよかった時期があるし 雑誌のその手の特集で「宝くじ高額当籤」みたいな事例を見るたびに、 でも、この人んちはきっと水洗トイレで、 うちよりずっと掃除楽だろうなと思うと、 またもの悲しい気分になります。
ついでに…… 「美人になりたい」 「(妊娠中なので)きれいな赤ちゃんが欲しい」 このような動機でトイレ掃除実践中の方に進言申し上げます。 やり始めてしまったら、 できるだけ毎日毎日励んでください。
汲取トイレの家で18まで過ごし、 寮(水洗トイレ)での生活を経て、 汲取→途中で水洗化の貸家に住んでいたときに 結婚生活をスタートし、最初のお産をしたある女(38)は、 自宅と貸家汲取時代においては気が向いたとき、 寮では当番のときだけ、トイレ掃除をしていました。 妊娠中は、既に水洗化されていたこともあり、 ほとんど掃除らしい掃除はしませんでした。
その結果、本人は非常に中途半端な美人に成長しましたが、 生まれてきた娘は、泣く子も黙る美少年系美少女(15)です。 (ちなみに第2子妊娠中は、 やはり思いついたときだけ掃除していたら、 これまた中途半端な美少女として成長中(6歳)) ここでいうトイレ掃除の定義は 「掃き掃除・雑巾を使った拭き掃除・便器磨き」の3点セットです。 学校のトイレ掃除当番の場合、役割分担で「どれか」だけやることが多いので、 自分としては、ここには含んでおりません。
やるなら徹底的に、やらないならいっそ放り出す。 トイレ掃除も節約も、ま、そんなところでしょう。
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