土曜日生まれは腰痛持ち

2007年01月08日(月) 電気って便利(千原ジュニア「囚」より)

1980年12月24日、当地は豪雪に見舞われ、
そのため、ライフラインが軒並みだめになりました。
電気は丸24時間復旧せず、
ガスはさらに1〜2日来なかったかと記憶しています。
ご飯は炊けたものの、おかずはふりかけや納豆ばかりで、
温かいお菜が食べられませんでした。
水道に関しては、よく覚えていないのですが、
多分「凍結した」という、日常茶飯レベルだったと思います。

父が買ってきたフライドチキンの油がしみ込んだ紙に
ろうそくの火が飛び移っててんやわんや…とか、
翌日は、夜に電気が復旧するまで、
ずーっとラジオを聴きながら、
ビーズをテグスに通していた(無目的に)こととか、
どうでもいいことばかりを思い出します。

それから30年近くたち、
2007年1月7日、暴風雪の中、夫婦で買い物に出て、
花の名前の愛称がついた某市道を走っていますと、
道の真ん中に、何やら「巨大なおでん」のようなものが
転がっていました。
「あれ、バスポールじゃないの?」
「げっ、あんな重いものが」

酔っ払いがふざけて動かした…わけではなく、
風で車道まで飛ばされ、それが転がっていた模様です。
直そうにも、近隣のことをよくわかっていないと、
どこに戻したらいいかわからない代物です。

灯油を買おうとガソリンスタンドに寄ると、
上の娘から「停電した」と電話がありました。
ブレーカーの落ちている様子はないので、
この地区の停電ではないかと言います。
我が御町内は、
「おお、みんな早寝だなぁ」という状態になっていました。
家に帰ってみると、
下の娘は、毛布にくるまって、いつもよりしおらしく、
上の娘は、そんな妹を、いつもよりいたわっている様子が
暗闇の中でも見て取れました。

携帯のライト、ランタン、湯たんぽなどなどを駆使し、
光と暖を何とかとって、
10$饅頭※をお茶請けにお茶を飲みながら、
「アンネ・フランクの隠れ家よりは快適だよね」
などと話していると、
日付が変わる少し前に復旧しました。
ざっと2時間ほど、停電状態だったことになります。
あの大風の中、復旧作業をした人がいたのですね!
顔も名前も知らないその人に、
本当に手を合わせて感謝しました。
※10$饅頭(てんだらーまんじゅう)
うめだ花月のDVD青バージョンに収録されている
お笑いコンビ「10$」のコントに登場するものと似た小判型の饅頭
コントの中では「1,000円くらい」という体だったが、
実際うちで食べているのは、近所のショップ99で買ったもので、
個包装7個という中途半端な容量がニクい
安物だけれど、味は悪くない


朝起きると、当たり前に電気がつきました。
風も大分おさまってきたようです。
電気が使える幸せを味わうため、
少しPCで仕事をしてから、音楽を聴きました。

スピッツ「ルナルナ」
斉藤和義「僕の見たビートルズはTVの中」
R.E.M「Man on the Moon」
ザ・ハイロウズ「ミサイルマン」

好きな曲だと、曲調や歌詞の内容がどんなでも、
何となくテンションが上がるものです。

今日のこの時間までを振り返っても、
御飯も炊けたし、トーストも焼けたし、
テレビもDVDも見られています。
当たり前だと思っていたことが、
物すごくありがたい1日になりそうです。


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