土曜日生まれは腰痛持ち

2006年12月27日(水) M-1グランプリ2006 感想

本日のネタは、個人的備忘録に近いところがあります。
が、それでも読んでくださる方はいるだろうと思い、
一応、きつい表現はしないように心がけますが、
きっと、「ああ、こいつはこいつが嫌いなんだな」と
すぐ分かってしまうような書き方にはなっているでしょう。
そんなわけで、あらかじめ謝っておきます。
○○や△△のファンの方、ごめんなさい。
ダメなものはダメ、ということで…

文中、敬称略です


POISON GIRL BAND
ファッションへのこだわりをぬるいテンポで話し合う
ボケ阿部とツッコミ吉田
テンションが低い割に、意味もなくしつこい箇所があり、
全く乗れなかった。
ただ、漫才自体はうまくなっている…気がした。

フットボールアワー
戦隊ヒーローもの…の主題歌ネタ
正直あんまり笑えなかったのに、
「たしかにそうかもしれん」というフレーズ(ボケ岩尾)が
耳に残ってしんどい。
この人たちを純粋におもしろいと思えたのは、
2003年の1本目のネタまでだった。
2位で最終決戦進出。

ザ・プラン9
うちの(少なくとも私と長女の)M-1/2006は
「ここから」だった気がする。
唯一のツッコミ、ヤナギブソンが
財布を拾って交番に届けたというフリから
ほかの4人が役割を変えながら、話を広げていく。
このネタを誰が考えたのかはわからないけれど、
全国区のゴールデンで
「個人情報を盗んで借金漬け」だの「奴隷にして」だの
「殺せ」だのって、ちょっと黒過ぎないか……
皆さん、いつもながら演技はうまい!
なんでかんで優勝してほしいというわけではないけれど、
今回の決勝進出で勝ち癖をつけていただきたい。

麒麟
「まさかボクシングネタじゃないでしょうね」
と思っていたら、
ビンゴ!ボクシングネタだった。
以前(2度ほど)見たとき
全然おもしろいと思えなかったので、
ああ、今年は終わったなと思っていたら、
なぜか前に見たときよりも、若干面白かった。
「ツッコミ田村の名言※」も飛び出した。
オチは2005年の野球ネタとほぼ同じ構造。
ある意味無難でいいのかもしれない。
3位で最終決戦進出。
※タムちゃん名言
2004年「全国ネットや!頑張れ俺たち
2005年「男はかっこよくなきゃ…発言に客席が笑うと、
何がおかしいねん。時間も限られてるんや」とツッコミを入れる。
そして2006年は、ボケ川島に向かって、
麒麟はお前がしっかりせぇ
ことしのが一番「響いた」気がする


トータルテンボス
グルメレポーターをやってみたいボケ大村
ラーメン店店主役を引き受けるツッコミ藤田
アフロとサル顔のきょうびの若者(ってももう31)2人組は、
言葉遣いの古風さもあり、見ていてなぜかほっこりする。
1組ぐらい、こういう人たちがいてもいいよねと
思わせる存在

チュートリアル
M-1初年度の2001年、桃太郎ネタでスベり
松本人志にあり得ない低得点をつけられてから4年、
去年のバーベキューネタで、
その松本にたった一言「おもしろいですね」と言わしめて、
ことし、とうとう爆発しましたという印象。
ツッコミ福田が冷蔵庫を買い、あさって届くらしい。
それに食いついたボケ徳井が、
どんな機能があるのか、何色か、何を入れるのか、
それだけで4分引っ張ってしまった。
徳井にもし最大の賛辞を贈るとすれば、
「敢えて言おう、「このド変態!」と」
フェティッシュとか、パラノイアとかいう言葉は、
彼のためにあるらしい。
審査員全員の高得点をかっさらい、
1位で最終決戦進出。

変ホ長調
アマチュアコンビ。
この2人、どっちがボケで、どっちがツッコミなのか
判然としなかったので、調べたら、
背が高くて若干年配の小田がツッコミ、
ちょっと若くて、結構かわいらしい彼方がボケらしい。
セレブ婚がしたい彼方に、小田があれこれ提案するが、
実現不可能なものばかり。
スローテンポなので、
とにかく聞き取りやすいのは強いけれど、
独特の「あんたたち、一体何しに来たの」感が拭えないのが
吉と出るか、凶と出るか。
とにかく、プロにはならない方がいいと思う。

笑い飯
西田の「どぉも〜、笑い飯です」のあいさつのタイミングが
ちょっと早くて、何だか嫌な予感がしたのだが、
やっぱり焦っていたのだろうか。
子供ができたら、箸のきちんと持てる子にしたい。
家に帰ってから、手洗い・うがいをしてから物を食わせるなど、
なぜか笑い飯のネタとして多い「マナーの話」。
やっぱり、育ちのいい「家普通芸人※」だからだろうか。
後半のボケ合戦が笑い飯の真骨頂のはずなのに、
何だかイマイチだった。
ただし、「今年は調子悪かったけど、来年は…」と思えるのが、
同じく常連のあの人たちとの違いだろうか。
ちなみに、「あの人たち」と1点差で4位に甘んじた。
※家普通芸人とは
雨上がり決死隊が仕切る深夜のトーク番組「雨トーーク」の中で、
お笑い芸人持ち込み企画発表会の際、笑い飯がプレゼンした企画
家が貧しいとか、親が離婚してとかいう類のネタには、
視聴者も飽きが来ているのでは?という着想から、
仲のいい両親、給料日にはすき焼き的なトークはどうかということらしい。
キャラが強烈な人がそういう話したら、むしろおもしろそうだけど、
「人志松本のすべらない話」はお呼びがかからないだろう。
ラテン系チンピラのような装いが妙にハマる西田の親御さんは、
公務員らしい


ワイルドカードライセンス
10年目、ラストチャンスだったコンビ。
ボケ藤原が、ツッコミ井本の顔を見て、
「ドラえもんはしょせん子供のものだ」
と思っているという表情を無理やり読み取り、
話を広げていく。
いわば、ムチャブリならぬムチャブラレ?
ルチャリブレみたいな語感…
アキバ系、渋谷の若者系、海外ドラマ風など
いろいろ見せてくれる。
途中で井本が「何でもノルと思うなよ」と
反抗するのもかわいい。ごく普通におもしろかった。
相変わらずノリがよくて器用な2人だけれど、
敗者復活で出てくると、どうしても
「もっとおもしろいのもあったかも」と思えてしまうのは
仕方のないことなのか。

最終決戦

麒麟
「田村探検隊」ネタ。
構造はボクシングとほぼ一緒で、
川島のナレーションという掌で弄ばれる田村
2人ともまだ若いし、
川島は才能があり、田村はある意味華があるので、
ある意味、をつけるのも失礼だけど、
「タレント性」とか「オーラ」というのとも違う、
独特な魅力という意味で

スベるとかウケるとかにこだわらないで、
もっと「ほかのこと」もやってほしい気がする。

フットボールアワー
居酒屋の客(後藤)と従業員(岩尾)という体。
……しつこいっ。

チュートリアル
福田が自転車のベル(ちりんちりん)を盗まれたというフリから、
徳井の妄想が暴走する。
もう、何も言うことはございません。
もちろんおもしろかったけど、
「目がイってしまった」徳井を見て、
うわっ、やっちゃったかもと思ったので、
審査員の満票で優勝が決定したときは、狂喜しました。
余談ですが、さる雑誌のアンケートで、徳井は
「自分の顔について言われてショックだったこと」という設問の回答に、
「薬物中毒者みたいと言われた」と答えていました。
そう言った人は、誰より熱心なファンだったのではと思います。


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