土曜日生まれは腰痛持ち

2007年05月16日(水) 美術館とラーメン

リール近代美術館所蔵「ピカソとモディリアーニの時代」展を、
郡山市立美術館に見にいってきました。
Bunkamuraザ・ミュージアムを皮切り?に、全国巡回していたようですが、
ことし4月、やっと当地にも来てくれまして、
来週の日曜日で終わるというので、やや滑り込みという風情です。

なにぶん素人で、
絵は「好きか嫌いか」でしか判断できないたちなので、
まずそのフロアの展示物をぐるっと見回して、
気になった絵の前に立ってじーっと見つめて、
その後、戻ってほかの絵を見たり見なかったりという、
順路無視の見方をしてしまいます。
(混んでいるときは行かないように心がけているので、
それで人迷惑になることはないと信じたいわっ)

地元のことで、あんまり悪口言いたくないんですが、
郡山市立美術館というところは、
常設展示がイマイチ好みでなく(これは個人的事情ですが)、
特別展がよさそうなときしか行かないのですが、
その特別展の入場料は、いつも割高感があります。
今回も…残念ながら「そう」だったのですが、
気に入った絵が2、3枚あったら、
とりあえず「元取った」と思い込むようにしました。
そう考えると、まあまあ元取ったといえましょう。
次の作品がいいなあと思いました。

○アンドレ・ランスコワ「桃色で描いた家族」
事前に見ていたチラシで知り、これを目当てに行ったとも言える1枚でした。
色調はポップで画風は素朴
例えば、家族的で温かい無国籍レストランなんかに行って、
自分の座った席からこの絵がよく見えたら、食事がおいしそうです。

○カミーユ・ボンボワ「ヒナゲシの花束を持つ田舎の娘」
小学校の図工の時間、水気の多い、というか
絵の具をケチった絵ばかり描いて教師から叱られていた、
しみったれた子供だったので、
ベタっとマットな絵を描く人には概して弱いのです。
ヒナゲシ色のほっぺたをして、ヒナゲシの束を持った、
ワカメちゃんヘアの少女の絵ですが、
もろに「ナイーブ」って感じの1枚。
(これくらいの「知ったふうなこと」言わせてください)
ところで、カミーユという名前から、
女性画家だと思っていたのですが、
男性だったのですね!
Zガンダムと同じ勘違いをしてしまいました。

特別展を見終え、
特設ショップで好きな絵のポストカードでも買おうと思ったら、
今回の展示には全く関係のないクリムトとかモネとかはやたらあるのに、
上記の2枚のものは、カードすらありませんでした。

ったくよ!と文句を言いつつ、常設のある2階へのぼっていくと、
小学生(多分5年生か6年生)の集団と出くわしました。
校外学習というやつでしょう。
進路を一時的に塞がれたことはともかくとして、
彼らに同情しました。
いつもは絵を見るのが好きな子がいたとしても、
学校に帰ってから、
ある程度体裁を整えた感想を述べなければならないと思うと、
楽しめなかったんじゃないかなぁ。
別に好きというわけでもなくても、
「この人(裸婦)の腹、ありえねー」
「うちのかーちゃんそっくり」
「脚太っ」「変な顔ぉ」と、
ナチュラルかつストレートな感想を抱いたとして、
それをみんなの前に差し出す勇気があるでしょうか。

ざっと見終えてから、ちょうどよい時間だったので、
ラーメンを食べにいきました。
大玉村にある「屯ちん」福島店です。
食券制…はいいのですが、初めてで勝手がわからず、
間違ってスタバに入ってしまったオッサンみたいな気分でした。
前にも来たことがある相方をそっくりそのまま真似て、
いろいろトッピングされた豚骨味噌にありつけました。

……うん、脂だ!とにかく濃ゆい。
でも、味は気に入りました。
お箸で1回ですくい取れそうな麺の量(並)はご愛嬌?

湯切りのパフォーマンス的なものも、初めてライブで見たのですが、
ついでに、見てはいけない現場にも遭遇してしまいました。
麺が半分、湯切りの網から床におどり出てしまったのでした。
作業していた男性のテンションが、
その後がっくり落ちているのが見て取れるようで、
ちょっと気の毒でした。
角度的に、多分見えていたのは私たちだけだったと思います。
別に、床に落ちたのを拾い上げて(以下略)という
そこまで衝撃的場面ではなかったのですが、
まあ、たまにはあるんでしょうね、きっと。

自宅から近いとは言えないし、
そうそうしょっちゅう来るお店にはなりそうにないのですが、
スタミナ切れのときに食べたくなることでしょう。

見て、食べて、楽しい「半日」を過ごし、
午後は午後で、CSの旅チャンネルを見たり、次女と100均に行ったり、
のたーっと楽しく過ごしました。
明日からまた仕事が入ります。


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