土曜日生まれは腰痛持ち

2007年08月16日(木) 「でも、そんなの関係ねぇ」

猛暑です。
とうとう最高気温40度を超えちゃったところもあるようで、
(3年ぶりとか)
日本全体が暑い暑いと、ブツクサを通り越して
悲鳴をあげている姿が
はっきりとしたビジョンとして目に浮かぶ気がします。

昨日行ったプールも、想像を絶するほどではなかったものの、
大賑わいでした。

ところで、ミュージシャン、スティングの話ですが、
彼は少年時代、夏は毎日のようにプール通いをしていたとか。
涼をとるためとか、とにかく泳ぎたいというよりは、
「体の汚れを落とす方法はそれしかなかった」からだと
読んだことがあります。
イギリスの水事情が窺われるお話ですね。

……現代日本において
同じ発想でプール通いしている人はいないと
信じたいけれど、
この炎天下、
たとえ冷房の効いた車でプールまで乗り付けても、
入場料を払うための列に並んでいる間に、
既に汗がだらーっときます。

要するに、大勢の人が
その状態でプールに入ったりなんか
するわけですわな。
消毒槽やシャワーをテキトーにやり過ごす人が
かなり多いところを見ると、
プールの水は、人の体積だけでなく、「人の分泌物」でも、
結構「ふえて」いるんじゃないかと思います。

いわゆる潔癖症の人は、
公共のプールとか公衆浴場なんか
問答無用でダメなのかもしれませんが、
大抵の人間は、自分以外の他人のことを
自分よりも汚い存在だとみなしていますから、
消毒をしているとか何とかではなくて、
不特定多数の人が使った場所は「何か嫌」という人も
少なくないはずです。

が、そういうことがどうでもよくなるくらい、
「暑い」というのは強いもんなんだと、
流れるプールにひきめく、
百花繚乱の水着の移動を見ていると、
変な結論に落ち着くのでした。

厚化粧のババァが泳いでる
―でもそんなのカンケーねぇ
あのガキ、トイレのあと消毒してねぇ
―でも、そんなのカンケーねぇ
オヤジが手洟をしやがった
―でも、そんなのカンケーねぇ

プールサイドで、
海パン一丁の小島よしおが営業、なんて
どうでしょうか。

どうでもいい話ですが、
大抵の俳句や川柳につけてぴしゃっと来るフレーズとして有名なものに、
「それにつけても 金のほしさよ」というのがありますが、
「でもそんなの関係ねぇ」というのも結構いい線行く気がします。


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