すぐ近所にタバコ屋ができ、自販機も置かれた。ヾ(@⌒▽⌒@)ノ ワーイ!
今までは、駅上のショッピングモール内の専門店でカートンを買うか 仕事で帰りが遅くなった時は、大抵錆付いたシャッターを下ろしている バス停前のひっそり小汚い店の自販機まで、わざわざ自転車を駆り 往復5分もかけて買いに行くかしなければならなかった。 それが潰れでもしたのか、ある日忽然と店ごとなくなっていたので アタシはしばらく難儀することとなる。というのも、夜8時前に 帰宅することは稀だから、ジタンブロンドまでちゃんと置いてある 専門店の営業時間内に間に合わないことが多いのである。 しかも疲れ切っている時は、駅前に並んだ自販機で買い溜めするのも忘れ 部屋で一息ついてさぁ一服という時になって「しまった!Ψ(T◇T)Ψ」
言えた義理ではないが、女性がタバコを喫う姿は恰好の良いものではない。 「さぞかし荒んで見えているんだろう」と思いつつ1本咥え、指先は 同時にもう1本引っ張り出そうとしていたりする。ニコチュー恐るべし。 食料が尽き、いよいよ冷蔵庫に梅干しか残っていないような時でさえ 大儀がって立ち上がろうとしないのに、タバコを切らせた時だけは 台風だろうが大雪だろうが、禁断症状に促されて狂おしく買いに出る。 まだ記憶に新しい、オヤシラズの凄まじい炎症に口が殆ど開かず 食事もままならなかったあの日々、ひたすら煙を吸い込んでは吐いて 胃の腑の空虚を紛らせた(でも痩せなかった)。
この悪習に染まったのは、25歳の時のことである。 遅い反抗期という訳ではない。ウォータービジネスデビューでもない。 あの年、短い筈の夏の夜が、とてもとても長かった。 遊び歩く術を知らず、飲んだくれる術も知らず、泣き疲れ眠ることもなく 流れない時間をやり過ごす些細な何かが欲しくて、手を出した。 そして今に至る。
娘の堕落を、故郷の老いた父母は未だ知らずにいます(´。`)y-~~
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