みちる草紙

2002年01月02日(水) 名も無い観客のボヤキ…

典型的な寝正月を堪能している。今日など、昼過ぎにこたつで目を覚ます。
NHKも民放もろくな番組やってない。どれもアホくさいバラエティばっか。
余分に払って衛星放送受信したところで、普段TV観ないから勿体ないし。
辛うじてテレビ東京で時代劇が。仕方なく、ぼーっと観るともなしに観る。

二枚目渡辺謙のズーズー弁には違和感を覚えたが、筧利夫の土佐弁よりは
遥かに上手い。筧の如き大根役者に坂本竜馬の大役、ミスキャストもいいところ。
ああそれにしても最近の役者は、時代言葉を喋らせるとサッパリだなぁ。
銀幕スターと呼ばれた往年の俳優たちの、威厳を備えたよく通る口上が懐かしい。
トレンディドラマ全盛期にあって、時代物に通用する演技力を望む方が、今では
どうかしているのだろうか。スパルタ演技指導って、ガラスの仮面の世界だけか。
…などと、若手俳優の演技のアラに気を取られ、あらすじが頭からとんでしまうのは
いつものことである。昨年暮れに終わった“北条時宗”の時もまた然り。
浅野温子、渡部篤郎、木村佳乃、牧瀬里穂、神田うの 等々…
この辺りは現代劇ならまだしも、時代物に起用すべきではない。

それにしても、邦画のみならず洋画も、最近の作品はつまらないものが多い。
何を根拠にと言われれば、ただアタシに言わせれば、としか言いようがないが
何せ役者が下手なのだ。台詞はボソボソ小声で早口で、一体あれが今風なのか?
そして役者の演技以前に、脚本がまずい。構成がまずい。漫画の方がまだマシ。
いや、漫画と言えば、ジャパニメーションは更にもっとヒドイかも。
なにこの絵、この歌、こんなハナクソみたいな下らないもの、子供に見せるな!
教育テレビでなんか放送するな!…と一人憤慨した覚えが(作品名は忘れた)。

徹底したリアリズムをアナログに追及する職人肌の監督、職人気質の役者…
そういうものが、きっと現代から姿を消してしまったのだろう。
“壬生義士伝”は、放送時間の長さに嫌気がさして、途中で観るのを止めた。

最後にCG糞くらえ!昨今のNHKのCG多用ぶりには虫唾が走る(`、´X)


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