『 hi da ma ri - ra se n 』
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「 シンプルに生き死にしたかった 」

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2002年05月01日(水) 「百年の満月−1」

1999年2月、スペインにて雑記 ��



 :スティルライフ


  今日できることはしたよと言い残せるくらいの
  ささやかな





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それから三年と二ヶ月。
今日あたしは何をしただろう。

眠ること。
食べること。
泣くこと。
それを我慢して
笑うこと。

今日あたしは空を見なかった。
今日あたしは仕事にゆかず
カーテンを閉めた部屋の中で太陽がのぼっている間だけ眠った。
飲んだ薬。ルボックスデパスソラナックスマイスリーアゼプチンニポラジン。
一日に最低15錠。
薬漬けの身体。
明日になったらまた少し増えるかな。

それでも、なにかをおいしいと感じるときはあったよ?

早朝の手紙、
誰かが書いてくれた言葉。
ありがとう。

歯が痛む。
抜き損なった親知らずのとこ。

今日あたしは誰にも会わなかった。

にもかかわらず

誰かを傷つけたかも、知れない、
もしかしたら。


鳴らない電話を待ち続けた日があった。
鳴らせない電話を恨み続けた日も、あった。
電話なんて残酷で非人道的な機械がなかったらいいのにといつでも思っている。
今は、少しだけその機械に慣れた。
だからあたしは、限られた誰かになら
なんの気なしに話しかけることができる

だけど、

「つながらない電話」。


考え出したらきりがないことはそこでやめておく、
そんな器用なことを考え出したひとがいることがあたしにはあまり信じられない。
だから考えない練習をする。
何年続けてもちっともうまくならない、考えない練習をする。

「明日考えよう」

それくらいが、あたしの関の山だ
今のところ。
頭を抱えて
泥にまみれたスカートをひきずって
カールのもつれた髪を指でかきむしって
土くれを地面に落とす


スカーレット・オハラの哲学。



だから今日はもう眠ろう。
できるだけていねいに歯をみがいて、
できるだけていねいにお茶を入れて、
お薬をにぎってふとんにくるまって、
眠ろう。




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Message:

 読んでいただいて有難うございました。
 もしも、読んだしるしを
 届けてもらえたら、うれしいです。
 それがメールって言うことばでも、
 言葉にならない、ぽちっと押したひとつの数字でも。


 お元気で。

 おだいじに。




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