泥を吐いているようです
泥みたいなからだで
ずるずると
泥をすくいあげて
泥のような言葉を、吐いて
取り落とす。
なみだなんて出なくて
続くのは痛さへの忍耐とヒトリへの麻痺と 眠って起こされて眠って起こされて
恋だとか愛だとか大切だとか苦しいとか そんなんじゃなくて、もう、ただ、ただ やすませてくださいたすけてくださいと 憤慨していた小説の1シーンみたいに それだけが頭の中を占拠していく行進していく
リストカットやらオーバードーズやらするような根性もありませんで 荒れた部屋で荒れた皮膚で荒れた服装で ただたすけてとぼやいて、わらって、
きえたい。
単純に今のさきにあたしが存在していてあしたも また目をさまして未来があるということに たたきのめされてしまった、くりかえしくりかえし
晒していて ごめんなさい
16日、夜
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