『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2006年09月05日(火) tin

とろり落ちた夜で
だれの気配も感じられないから
だれも話しかけるひとがいないから
ユウ、
空想のともだち溢れさせた

ちいさなヒヨコ
はねみみウサギ
気が向いたとき口ひらく木に
ぽっかりあいた、だれかの家
くりかえし訪問しくりかえし描き
いつまで話したくうそうか。

あたしのなかみはなんでできてる
……しらない。だけど
砂糖菓子では、ありえない

真夜中にはもう誰も訪ねてこないので
うまく眠る必要があるのと
知っていて、でも
なのに。

・・・・・・・・・・

生徒くんが一人ふえて
六人のそれぞれ豊かな子らといっしょに
うるさく静かににぎやかにやっています
バイバイと手を振ったら今日はおしまいで
あとは
体がぺしゃりという前に
コンビニでエネルギーチャージして
夜道を急いで帰るだけ
間に合ったり間に合わなかったり、するだけ

笑顔はなくていいらしい。
でも
笑いは勝手にうかぶでしょう?だから
二日分くらいの笑顔と頭脳を3時間にとっといて
濃縮還元して、注ぎ込むのだ。
秋がふかまって
冬がきて
何人かがひとつの難関、を迎えて越えるまで
春が芽吹くまで

それにつきあうんだよと
言い聞かせる

これだけ長いスパンでくらしを考えるのなんて久しぶりだと
躓きながら、一方で思った。

この夜を、越える。
越えつづける。


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