『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2006年09月08日(金) 帰り道迷子。

病院に出かけた。
寸前で間に合わなかった、あたしは
あまり、よい患者では、ないのだろう

携帯電話を忘れてた
定期入れも
帰りのバス代、とったらお金がない

歩き出して
立ち止まって
ふりかえって

……どこ、行くんだっけ。

わからなくなりました、なんも
わからなく、かたちだけそこにある。

そうして、気がつくと
4時間、経過。

ほらまたやってしまった駄目な奴め。

・・・・・・・・・・

義務として帰るべきところがある
それは十分わかっていて
嫌というほど想像できて
それでも足が動かなかった。

……なんて説明を、そうかと聞いてもらえるわけも、ない。

解る言葉で説明せよと家人は言う
命令

けど
あの
ひとりで歩いていたら周りがぐるぐるして
自分がここにいるのに何も選べなくて
次に足を向ける方向もあやふやになってクギヅケになる
どんどん時間が経って行くのに
帰り道を選べない?

その感覚を
どう言ってみたら「普通に解る」んだろう

……うまく言えない。ここでさえ言えない。

ただ
なんにも選べない。
繁華街のまんなかで泣く
選べない
選べない

みんな色褪せて
誰も関係なくて
欲しいものも消えて
おなかもすかなくて
焦りだけ

……どうして迷子になるんだろう
みんな、一人でどんどん、歩いて行くのに


正気のふりして朝がはじまる
あたしが自分をひっぱたく


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真火 [MAIL]

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