今日、も また日が暮れた。
もう、眠ってもいいですか 安堵してもよいですか 小さな四角いあたしの寝床にもぐりこみ
だれかのがなり立てる声聞かないで はりついた笑いで それに相槌うたないで もう、なにも食べなくてよく 何も、ねじこまれないでよく
あなたがいない横たわる大きな時間をどう過ごせばよいのか 途方に暮れずとも、よく 甘えたり泣いたり拗ねたり傷つけたり 手を尽くしての駆け引きもおわり
さむい指と さむい足とを あたためて気を失ってゆく ゆっくりとゆっくりと 眠ることのなかにあたしを預け
もうなにも萎縮すること、ない ただ、 なにもない暗い森へ出かけて 恐怖も不安も遠ざけられて
安堵しても よいですか
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