『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2006年12月26日(火) 銀の雨、ふれふれ

さみしいを

どこかで買い込んでおうちにかえり

ただいまとて靴ぬいでみたところで

ぼんやりと気がつくのです

ここをとりまく糸くものよな、はりめぐらされたさみしいや

鞄のなかにびっしりと詰め込まれてた、かたちのないさみしいに

追い出せないさみしいに

さみしいとごはんをたくさん食べました

さみしいさみしいとたくさん笑って笑いました

それからうたも歌ったし

おふとんにくるまりほこほこともし

しかし
でも

こんなにしずかなさみしいは、どこまでわたしをはなさない

とうとう空は割れました

朝の気配、闇の雨、みんなみんな

あたしのさみしいの扉をがたがたと叩く

きみがいても止まないふるえ、

むやみにひろい水たまりを蹴って

はねちらかして


止まない止まないさみしいと

手をつないでみているこの景色


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真火 [MAIL]

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