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■ 【児童小説】 ミュウー ( 第一章) 二つの出会い 【�機曄 �
サテ・・・・・、今日から、何を載せたら良いのか、思い悩んだのですが、一つ忘れていた作品がありました〜。 これは、(動物もの)の児童小説を、募集していた所向けに書き出したんですが、添削をしてた途中で、締め切りになってしまったものです。(・・,)グスン まだ、添削の途中ですし、これから手直しを加えて、仕上げるつもりですが、一応書き終えてあるので、又、何部かにわけて掲載していきます。 出来栄えは・・・いま3です。(爆) イマイチまでも、行ってません。m(._.)m ペコッ
ミュウー
【第一章】 二つの出会い
(1)
―僕は、毎日が、淋しかった。
お父さんもお母さんも、仕事で毎日帰りがおそいので、学校から帰ると夜の8時ごろまで、一人ぽっちで、留守番をしている事が多い。
僕は一人っ子だし、お爺ちゃんや、お婆ちゃんもいない。
まぁ、気楽といえば気楽なんだろうけどね。
勉強や宿題をサボッても、「ちゃんとやったよ」って言えばいい事だし。
ずっと、ゲームをしていても、よその家みたいに、兄弟と、取り合いになってケンカする事もないし、親に文句も言われない。
でも、それも何だか、味気ない物なんだけどね・・・・・・。
だって、怒ってくれる人もいなければ、ほめてくれる人もいないんだもん。それって、空しいんだ・・・、すごく。
一生けんめいガンバって、勉強してみたって、はりあいがないったらありゃしない。
最初は、(自由なんだから良いか)と思うようにしていたけれど、本当の『自由』って言うのは、やらなければならない、たくさんの、めんどうくさい約束事の中で、少しだけ自分だけのタメに取れた、ステキな時間の事をいうものだ・・・・・・と、僕は思うんだ。
ずっと自由って言うのは、自由なんかじゃない。
僕には、そんな生活が、もう、三年近くも続いている。
お父さんは、朝早くから夕方までは、魚市場に勤めていて、おとくいさんへの配達まわりの仕事。そして、夕方から夜中の十二時までは、お母さんの伯父さんが経営している、隣町のレストランでコックの修行をしている。
そして、お母さんも、朝の十時ごろから、そのレストランに出かけて行って、夜の七時半まで、調理補助のパートをしている。
お父さんは、僕がめざめる前には、もう仕事に出かけているし、帰ってくるのは、僕がとっくに眠ってからだ。だから、お父さんこそ、顔を見られるのは、日曜だけ。(苦笑)
そのうち、顔もわすれちゃったりして(笑)。
ま、それは、ジョウダンだけどね・・・・・・。
日曜日は、二人とも家にいるけれど、いつも二人で、つかれきった顔をしてるんだ。
それでも僕に気をつかってくれて、いちおうは、キャッチボールだの、ゲームに付き合ってくれようとはするんだけど、無理をしているのが僕に伝わって、僕はつい、えんりょがちになっちゃうんだ。
お母さんの顔が見られるのも、日曜日いがいは、朝起きてから学校へ行くまでの、ほんの少しの時間と、夜、僕が眠るまでの2~3時間だけ・・・・・・。
そんなわけで、今朝も、お母さんと二人だけで朝食を食べているんだけど、僕は、ついに、がまん出来なくて、ちょっとイヤミっぽく、グチをこぼしはじめたんだ―
「ウチって、まるで母子家庭みたいだね。ねぇ、お母さん、今日も仕事なの?」
「きまってるじゃない」
お母さんは、大安売りの広告から目をそらすと、(そら、始った・・・)というように、横目でチラリと僕を見た。
「僕、さみしいんだよ。学校から帰ってきても、いつも一人ぽっちでさ・・・・・・。お父さんも、お母さんも、だれもいないし、兄弟もいないしさ・・・・・・」
僕は口をとがらかす。
お母さんは、またか・・・というように、ためいきをつくと、また、大安売りの広告に目を向け始めた。
「ねえお母さん、もういいかげんに、仕事、やめてよ〜」
お母さんは、シブシブ広告を置くと、あくびをかみころしながらいう。
「だって、仕方がないでしょう? ウチには、まだまだ気が遠くなるほどの借金がのこってるんだから。一生けんめい働いて、早く返しちゃわないと・・・・・・ね?」
「だって・・・・・・、それって、人のせいなんでしょう? お父さんにもお母さんにも、関係ないじゃない。そのせいで、僕がこんなにさびしい思いをしなきゃならないなんて、僕にはぜんぜんわからないよ!」
お母さんは、お茶をすすると、ためいきをついた。
「だって、お父さんが、おひとよしで、ハンコを付いちゃったんだから、しかたがないのよ・・・・・・。それに子供のあなたには、それこそ関係ないことよ。そんな事、わからなくてもいいの」
僕は、なっとくが行かず、又、いい返す。
「前みたいに、学校が終れば、お母さんが待っていて、夜には三人そろって、夕ご飯が食べられる―。そういう家にもどしてよ! それがむりなら、早く弟か妹を産んでよ!」
僕は悲しくなって、ついになみだぐんだ。
「来年は6年生になるって言うのに、いつまでも甘えてるんじゃないの。世の中には、こうしてご飯も食べられないような、かわいそうな子供だってたくさんいるんだから・・・・・・、まだ、まだ、幸せだと思わなきゃ。ほら、テッチ、さっさと食べないと、また学校、ちこくするわよ」
お母さんは、立ち上がると、まだ食べかけの食器を、かたづけはじめた。
「フン! そんなのへりくつだよ。僕の気持なんてちっともわかってくれないで・・・・・・。もういいよ!」
僕は、はしを、ほうり出した。
そんな僕の顔色を見て、お母さんが、こまり顔で笑った。
「ねぇ、テッチ? 今日は土曜日で、早上がりだから、いつもよりたくさん、いっしょにいられるよ?」
僕はへんじもせずに、ランドセルをせおうと、プィッとして、家を出た。
◊ ◊ ◊ ◊ ◊
学校から帰ると、いつものように、僕は自分でカギを開けて玄関に入る。
だれもいない家は、シーンと、しずまりかえっていて、まだ、夏だというのに、はだざむい。
僕は、ランドセルをなげだすと、まっすぐに台所へむかうんだ。
それが毎日の、しゅうかんだから・・・・・・。
テーブルの上には、お母さんがにぎっておいた、3コのおにぎりと、きまって、お母さんからの置き手紙がある。
僕は、バカにしたように、わざと大声をあげて、それを読んだ。
「しんあいなるテッチへ―
『なにが、シンアイナルだよ・・・まったく』
お帰りなさい。
今日のおにぎりは、特別オイシイゾ〜。
おやつのスイカは、冷蔵庫の中。
あそびに行くなら、かならず宿題をすませてから行くように。
今日は、5時までには帰れると思います。出かけるなら、とじまりと、火の元の注意を忘れずにね。
お母さんより― だって・・・・・・」
僕は、ためいきをつくと、おにぎりをかじりながら、つぶやいた。
「フン、一人で食べたって、ちっとも、おいしくなんてないねぇーだ!」
僕は、おにぎりを二つ残し、おやつにも手をつけずに、玄関を飛び出した。
― 次回に続く ―
2002年05月31日(金)
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