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■ (日記)楽しかった下田研修 (Part�供�
やがて踊り子号は熱海に差し掛かる。
熱海の海岸の突端に在る【熱海後楽園ホテル】が遠目に見えて来た。 すると又、懐かしい記憶が蘇る。 当時よりも豪華に外装は姿を代えてはいたけれど、私が幼い頃、年3〜4回、母と義父に連れられて行っていた、ホームグランドのような行楽ホテルである。 小規模の遊園地・プール・ボーリング場・多種の温泉等が備わった、リゾートホテルである。 私が小3の時、実父と母が離婚し、その後母に新しい恋人が出来、徐々にその人の事を私は【お父さん】と呼ばされるようになった。 その【お父さん】の級友が、そのホテルのお偉いさんで、正月、お盆を問わず、毎年そのホテルに数回泊まりに行くのが中学生になるまでのまでの私達の慣わしだった。 義父は、大好きだった実父と、別れ別れになった私の淋しさに責任を感じ、旅行だの贅沢な外食をさせる事で、必死に負い目を埋めようとしていたのかも知れない・・・・・・。 築地の仲買の大きなマグロ屋の長男坊だった義父は、始終旅行や、老舗の有名料理屋に母と私を連れて行ってくれていた。 母が亡くなってからは全く音信が無いが、今も元気ならば、もう90才近くにもなるだろうか・・・・・・。
その他、熱海には母の幼い頃からの親友も住んでいて、良く遊びに行った想い出深い場所なのだ。 色々な記憶と戯れている内に、とうとう踊り子号は終点の下田に着いてしまった。
下田駅には白衣を来た所長が迎えに来てくださり、所長の車に乗り下田営業所へ。 もう、会議が始まっており、旅行モードを急遽仕事モードに切り替え(笑)、皆様にご挨拶をする。 下田はメンバーも多く、この日は三人の女性と五人の男性が居た。 半数が白衣を着ており、それだけでも説得力がある。
少し緊張したが、案外スラスラと挨拶の言葉が言えた。
『始めまして。長野営業所の●●です。【中略】今回は折角下田に来られたのですから、皆様の営業トーク、並びに営業姿勢をできるだけ多く吸収し、これからの仕事に生かさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします』
そして会議の後、下田の所長さんが、以前長野営業所に来られた時、私に感じが良く似てる・・・、と言っていた(Y)さんと言う女性に付いて、大きなホテルに研修に入った。 そこのホテルは女性社員は女性風呂の脱衣場、男性社員は男性風呂の脱衣場が仕事場で、足長の絨毯を敷き詰めたサロン風の一角が、我が社の製品の展示場になっている。 (Y)さんは私と同じ様に、お客様との交流を大切にしながら仕事をしている。 でも、やはり、私の知らないトークを沢山駆使し、押す処はちゃんと押している。(さすがだぁ・・・・・・) 私は持参した小型テープを廻し、ひたすらノートを広げ、メモ取りに集中する。
休憩時間になると下田では、ホテルの従業員と一緒に従食を食べるのだ。 バイキング式の従食は、おかずも豊富でとても美味しかった。 そして後半は他のメンバーが待つ違うホテルに行き、(I)さんと言うベテラン男性のトークを見に行った。 さすがに(I)さんは医療を勉強しただけ有って、話に説得力があり、見掛けはケーシー高峰風だが、(笑)トークも旨いし、中々人間味や味があって面白い人である。 そこでも必死にメモを取る。
そして仕事が終わり、夜中になってホテルに送ってもらう。
ホテルと言っても、馬鹿でかいリゾートマンションで、社長のお父様の持ち物らしい。 レストランも、プールも、テニスコートも、温泉の大浴場も備えた、超リッチなマンションで、テラスからは海が間近に一望出来、とてもステキなロケーション。 生憎この日は雨降りだったし、深夜なので海を見る事はできなかったが、テラスに出て、波囁きを聴いた。 安いワイン一本と、ツマミを少々セブンイレブンで買って置いたので、それを独り、テラスのテーブルで楽しんだ。
【海は良いなぁ・・・・・・。そして海辺で働いている人達の気持ちも良いなぁ・・・・・・。】 時計を見るともう2時。
さぁ、寝なきゃ・・・・・・。 明日がある・・・・・・。
波の子守唄が聞こえるよう、私はテラスを空けたままにし、眠りについたのだ。 明日の朝になれば、憧れの海が目の前に広がっている事だろう・・・・・・。
(続く)
今日のみそひともじ。
波音よ 私の闇を 消しとくれ 一波毎に 心洗わる
2003年11月17日(月)
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