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■ (日記) 明後日、田中監督にお会いしたら祖父の遺品を預けよう。
母の遺品箱の中に、ボロボロになった祖父のスクラップ帳(?)のような物を発見したのはもう20年近くも前のこと。
祖父、中山呑海(どんかい)は、映画監督や脚本家やら、役者のほかに、怪しげな絵を描いたり、怪しげな書物を書いたり、所謂「なんでも屋」だったそうで、ときどき米粒に「南無妙法蓮華経」の文字を書いたりし、欲しい人に売っていたりしたそうだ.。. 祖父は「器用貧乏の怪人」とかの異名も持った人らしい。 何しろ類稀な才能を持ちながらも、波茶滅茶な波乱な人生を歩み、最期は京王線の不慮の事故で壮絶な死を遂げた人らしい。
このスクラップ帳は、見付けた時点で既にボロボロだったし、アタシが見ても読めないし、価値があるかないかも解らないので、そのまま遺品箱に眠らせて有ったのだが、ふと思い、先日押入れから探し出して、祖母の映画のビデオ二本と共に、明後日お会いする田中監督にお見せしてみようと思う。
田中氏はムーランルージュの女優だった祖母のことはもちろんだが、その祖母を当時の女学校から連れ出し、女優に仕立てた呑海さんの事にも大変興味がおありだそうなので、きっとアタシなんかが持っているよりも何かのお役に立ててくれると思う。
過去に何度もお金に困った時があり、古道具屋か骨董品屋に売ってしまおうと思ったこともあるが、よほどその世界に興味がある人以外に、こんな物を買ってくれるところなど無いだろうとも思い、保管したまま忘れていた。 中には祖父の写真や、祖父が手がけた映画のパンフレットや、いろいろなものが貼り付けられている。
田中氏のお役に立ってくれたら祖父も喜ぶだろう。
2012年08月03日(金)
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