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■■
■ 否
恋も二度目なら
少しは 上手に
愛のメッセージ 伝えたい
貴方のセーター 袖口つまんで
うつむくだけなんて・・・・・
帰りたくない
側にいたいの
そのひと言が 言えない。
来生たかおさんのメロディーに
来生悦子さんの詩が乗った この歌を
彼の眼を見ながら つらつら歌える己は
とても そのひと言が言えないはずはないのだけれど、
それが実は 言えない。
同じように
私の眼を見て
愛の言葉をささやいてくれる彼に
私は どうしても笑ってしまう。
この天邪鬼加減は いったい何なのだろうと思う。
おそらく
間違いなく
私は 彼と暮らしてみたいのだ。
朝 キングサイズのダブルベッドの横には毎日彼がいて
彼がたまに入れてくれるコーヒーで目覚めて
ふざけながら朝食を用意し
互いの仕事に行き
夜になれば 二人で食事をし
また寄り添って 眠る。
そんな暮らしを してみたいのだ。
それは 結婚ではなく
永続的に続く 愛情生活であってほしい。
ひとつ残らず すべてのお皿の食事を分けあい
どこを どう触れても 互いに拒むことをせず許しあい
共に バスルームで過ごす事を希望し
一秒でも 長く時を共有することを
共に望んでいる。
しかし 叶わない。
つくづく 人は 社会生活を営む種なのだと
責任と立場が 私たち共通の願いである
共棲を拒む。
私たちは
口にこそ出して言わないが
知っているのだ。
其れゆえに
互いに求め 互いを独占し 縛り合ってしまえば
私たちは 私たちではなく
ただの輝かぬ 男と 女になってしまう。
それでも 強く求め合えるだろうか。
輝かぬ つまらぬ女を
輝かぬ 平凡な男を
私たちは 求めるだろうか。
否 だ。
2008年12月05日(金)
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