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2002年05月05日(日) ■ |
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多摩丘陵燃ゆる夕日に |
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タイトルは母校の校歌の歌詞。 良介と待ち合わせて、2年ぶりに3年間を過ごした高校に行った。 引退試合真っ最中の時期のためか広い校庭は閑散としていた。 だけど、4年前と同じように吹奏楽部の演奏が鳴り響き、 体育館からは走り音と笛の音が聞こえてきた。
何も変わらない、 体育館、食堂、教室、生徒会室、部室、校庭、スタンドそして川和高校の空。 「今でもすぐ高校生に戻れそうやん」良介に言う。 だけど、ボロボロになっていた壁が補修されているのを見ると、 やはり、もう思い出の地だと実感する。
ふたりでスタンドに座り校庭を見ながら しばし、思い出話に浸る。 現役女子高生が近くをいぶかしそうにこちらを見ながら通る。
良介は用事があるといことでお昼に別れた。 高校最寄のバス停でバスにうまいこと置いて行かれ、 「川和富士」の存在が頭によぎったので、 ちょっと行ってみようと歩き出した。 川和富士はその名の通り富士山のようなお椀型の展望台だ。 本物の富士山から横浜のみなとみらい、オレが住むマンションまで 多摩丘陵が遠く続いているのが見渡せる。
あいこが元気を無くしている時、あそこに連れてったことがある気がする。 どうしてかあいこに関する記憶ははっきりしない。 いつなのか、どんな話をしたのかよく覚えていない。
頂上の展望台に立った。 多摩丘陵の上に生える横浜の町。 ここに来ると横浜が大都会なんかじゃなくて、 緑の森がもこもことしている丘の町なんだってことが分かる。
横浜はコンクリートジャングルじゃない。 緑の風が今日だって心地よく吹いている。
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