****** Diary ******

音楽話とはだいぶ無関係な普通の日記だったり…!?
ワケわからない固有名詞や文が出てきても気にしない。気にしない。
毎日読んでいれば、その内わかるはず。はず。


2003年09月05日(金) 何度確認しても…

福田一郎氏が亡くなられた。
朝のニュースでスポーツ紙の記事紹介のコーナーを見ていたら、信じられない見出しが画面に映った。
私は耳が悪いのでTVのボリュームが小さいときは、近寄らないと聞えません。
朝食を食べながら見ていたので、TVから離れていましたから
アナウンサーが何を言ってるのか始めはまったく理解できませんでした。
でも目だけは良いので、この目でしっかり見てしまいました。
「音楽評論家・福田一郎氏死去」の文字。
最初は、同姓同名の人だろうと思いました。
でも映像が新聞記事から写真のアップに入れ替わった時、ライブ会場で良く見かけたあの福田先生のお顔が…
その瞬間「えぇ!!!??福田先生じゃないの!!!」と、驚くと同時に涙が出ました。
だって年齢など全く感じられないとても元気な行動力とラジオの進行振りを知ってるから
この日が来るのは、もっとずっと先の事だと思っていたのです。
今だって信じられません。

昨日の夜、亡くなられたそうです。
私は、昨日はもう本当に疲れきっていて、早く寝ようと11時過ぎには布団に入りました。
しかし体は疲れていて眠いのに、頭がまったく眠くなりません。
それに、なんだか怖くて…。目を閉じると何故か黒い人影のようなものが見えてしまい、落ちついていられません。
部屋を暗くしていると怖いので電気をつけて、怖いモノが去ってくれるのを待ちました。
たまにあるんです。1年に1回あるかないかなんですけど、目を閉じるのが怖くて眠れなくなる時が…
そういう時は、何故か必ずTくんのことを思い出してしまい、今生きていたらどんな風に生活しているのかな
などと考えてしまい、考えが止まらなくなってますます眠れなくなってしまう。
昨夜もそんな感じで、もう寝るのは諦めて音楽を聴いていました。
ちょうど2日くらい前にカセットを整理していたら、福田先生の「ロック・クラシック・スペシャル」が出てきたので
その時にTHE WHOが紹介されていて「なるほど、WHOかぁ。たまには聴いてみるかなぁ」と
福田先生にWHOの存在を思い起こさせてもらい、CD山の中からWHO'S NEXTを引っ張り出してきて聴きました。
眠れるまで聴こうとしたら、2回もCDが回っていました。それでも眠れず、音を止めました。
その後は何時まで起きていたか記憶にありませんが、今日が6時起きだったのであんまり寝ていません。
そんな寝ぼけ眼な状態で食事をしていたらあのニュースが目に飛び込んできて、もう本当にショックでした。

ロック・クラシックはかれこれ5年くらい聞きました。
一番印象に残っていたのは1999年のウッドストックのお話です。
それ以外にも、先生の選曲、独特な曲紹介のテンポが印象的で、ひとつひとつが忘れられません。
TOOLとの出会いも、先生が紹介してくれなかったら聴く事はなかったでしょうね。
今はTOOLのANIMAを聴きながら日記を書いています。

BUCKCHERRYの初来日の時に先生を初めて見て、めちゃくちゃ怖そうで近寄りがたかったです。
ラジオではあんな優しそうな声と口調(?)なのに、実物は音楽界の大ボスって感じで驚きました。
それでも先生の辛口過ぎる批評や、時には甘〜〜くてベタ惚れな批評は、わかりやすくて聞いててスカっとした。
こういう人が、またいなくなってしまったのは本当に悲しい。
あと5年くらいはせめて音楽業界で生き抜いて欲しかった。
でも、亡くなる直前まで何時ものテンポで仕事をなさっていたようで、私はそれを聞いて嬉しかった。
福田先生の好きなことは音楽だもの。
音楽が命みたいな人だったから、音楽に埋もれながら最期まで生きたというのが本当に素晴らしい。
先生、亡くなったWHOのメンバー2人と同じ天国で、音楽に囲まれながら暮らして下さいね。
そういえばHumble pieを知ったキッカケも福田先生だったなぁ。
スティーブ・マリオットにも宜しく言っておいて下さいね。
色々なクラシック・ロックに触れる機会を沢山たくさん与えて下さり、本当にありがとうございました。


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